私は、「私」を選んでもらいたい

自分をしっかり生きているある女性と話していて、とてもよくわかったことがあった。

私は、「私」を選んでもらいたいのだ、と。

 

その話、というのは、

その女性に、

「どんな愛の状況に、1番ぐっときましたか?」

ということを聞いた話だ。



その答えは、

「夫と結婚する時、私と仕事のどっちをとるか、と聞いた時に

自分を選んでくれた」

 

これは、よくある、仕事より私を大事にしてね、という話じゃない。

家業を継ぐのか、「私」と結婚するのかを選んで

という話だ。

これは、私も田舎の商家の後継ぎと結婚したからよくわかるのだけれど、

女性が自分らしく生きていこうと思った時、

ここは大事なところなのだ。

 

結婚は2人のことと思っていても、夫が家業を継いでいた場合、

そうした自分の思いとは別の、圧倒的な状況がある。

 

そこを、彼女の場合はよくわかっていたのだろう。

だから、結婚する時に、その大事な根幹部分を相手に迫っている。

そして選ばれている。

 

私は、物語の中の状況が答えられるのだと思っていたから、

 

みりえ
わお!


ってびっくりして、とても、感動した。


 


そして、思ったのだ。

 

そうだ、私は、結婚する時に、

元夫に、この選択を迫ればよかったのだ。

「家業と私のどっちをとるか」、と。

 

そして、選ばれなかったなら、その時に袂を分かてばよかったのだ。

ほう、今ごろ、わかったか。

 

私は、「私」を選んでもらいたい。

いろんな付属物じゃなくて、何かができるじゃなくて、

まるごとの「私」を選んでもらいたいのだ。

 

それは、共に生きる人だけじゃなくて、友達でも仲間でも、お客さんにもかもしれない。

 

私は、「私」と付き合ってもらいたいのだ。

「私」と心を通じ合ってもらいたいのだ。

じゃなければ、関わり合う意味があるだろうか。

 

「ここに当てはまれる人」、というのなら、そういう人でいい。

「私」じゃなくてもいい。

 

私は、「私」を選んでもらいたい。

 

人って、ほんとはそれを、1番求めているのじゃないだろうか。

私は「私」であることを、求めてもらいたい。

あなたは、「あなた」であることを、求められたい。

 


人が本当に求めているものは、きっとそれなのだ。


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