【父のリハビリ】脳出血で寝たきりになった父(障害1級、要介護5)とバーベキューした話(10)

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前編: 【母の反発】脳出血で寝たきりになった父(障害1級、要介護5)とバーベキューした話(9)
後編: 【家族の決断】脳出血で寝たきりになった父(障害1級、要介護5)とバーベキューした話(11)


※ この話は、こちらの続きになります。(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)

  

 もしこれが1戸建ての2階であれば、階段昇降機を付けるという選択肢もある。


 しかし木造ならまだしも、鉄筋コンクリートに穴を空けるだけで何百万とかかりそうだ。

 更に、マンションの共用部分になるので現実的ではない。

 管理組合に掛け合ったが取り付けられなかった事例も見つかった。


 そもそも、介護保険の中に「住宅改修」はあるものの、階段昇降機は介護保険が適用されない。全額自己負担になる。。



 万事休すと思われたが、一箇所


「そちらの住所なら、行きますよ」


 と快諾してくれたデイサービス事業所が一箇所あった。


 行きは最初にお迎えに来て、帰りは最後にすれば、見守りのスタッフが昇降介助できるからということだった。

 本当にありがたかった。

 そこの相談員の方は、わざわざ電車で二駅のところにあるS病院まで、父の様子を見に来てくれるなど、親切に対応してくれた。


 しかし、その事業所は残念ながらショートステイはやっていなかった。

 母のレスパイト(休息)の為にも、送迎に来てもらえるショートステイ先も、探さなければいけない。

 また、リハビリについても、お金のかかる訪問ではなく、できれば通所で行けるところを探したかった。


 さらに、在宅で診てもらえるお医者さんも探す必要があった。

 できれば、何かあったときに、すぐに救急車を呼ぶのではなく、在宅で看取りをやってくれる医者がよかった。

 今でこそ、少しずつ機能が回復してきたが、倒れた直後のことを考えると、あの状態で生きてもらうことがベストなのか、という想いがあったからだ。

 しかし、探してみると、そういうスタンスでやっている診療所は、かなり少ないことに気付く。

 私が「月2回、定期的に診療を受けていれば警察沙汰にはならない」という知識の出処である、在宅医療に関する本。

 その本を出版した先生は、隣の市で在宅クリニックを開業していた。

 Google Mapによると、我が家から約6km。しかし、問い合わせてみたが、あっさり断られてしまった。

「うちは○○市ですけど、ぎりぎり外れの場所にあるので、ほぼそちらの市みたいなものです。何とか来てもらえないでしょうか」

 と、食い下がってみたのだが、

「同じ市内でも、そのあたりの方はお断りしておりますので」

 と、けんもほろろだった。

 本を母に読んでもらって、このクリニックに診てもらえるんだよ! と言えれば、母の在宅介護を説得する材料になると考えたのだが、目論見が外れてしまった。




 引き続き、並行して市内の老人保健施設もあたってみたが、そもそも男性の多床室が少ない事に加え、市内の施設は皆、気管切開しているから受け入れが難しい、という回答だった。夜間に看護師がいない、というのが理由だった。

 また、胃ろうの時点でNGというところも1件あった。食事介助に人員を割けないので、介助が必要な人は受け入れられないということだった。

 そこで主治医の先生に時間を取ってもらい、市内の老人保健施設への入所は胃ろう、気管切開したままだと入れないので、入院中になんとかならないかと聞いてみた。

みんなの読んで良かった!