送ったらうざいメッセージ、うざくないメッセージ 後編
男性は納得出来ない様子だ。メッセージのやり取りは続く。
なにー!イライラっ!私までイライラする。
あくまで女性の方は
というスタンスをとっている。
このように、男性は暗に女性がダメ出しをして指図をしようとするのを嫌がる。
男性は、はぁとため息をついて半ば愚痴るように私に言った。
婚活をこじらせる女性の嫌な共通点は、
「主張するけれども、責任をとらない。」こと。
女性特有の共感力という素晴らしい能力が100%悪い形で出ている。
と押し付けているのだ。
「私が嫌な思いをした」という自分の気持ちを押し付けている。すっきりするのは女性だけだ。
男性は
と言って別のLINEも見せてくれた。
つまり、面と向かって言えないようなことをメッセージという手段を使って伝えようとするのだ。
どうして面と向かって言えないのか。
2つの理由がある。一つは、相手がダメージを受ける姿を見たくないからである。そのメッセージを放てば、相手を傷つけることをどこかでわかっている。目の前で傷つけて罪悪感を持ちたくないのだ。
もう一つの理由は、相手から反撃を受けないためである。メッセージはとても一方的に書ける。自分が言いたいことを最後まで書いていっぺんに送信が出来る。全部言いたいのだ。だから電話や直接会うという手段をとらない。
いずれにしても、「自分が伝えたいことを伝えてすっきりしたい」というのがモチベーションになっている。
男性は続けた。
後日、私はメールマガジンのふりをして彼女にメールを書いた。
「面と向かって言えないダメ出しをメッセージで伝えてはいけない。」というタイトルでたった一人のために送信したのだ。時々私がやる手段である。
すると、彼女からメッセージが来た。素直にリアクションしてくれてよかった。
私は、彼女に電話をした。
相手の顔や反応に責任を持てないなら、あなたには問題を解決する資格はありません。無責任に伝えたところで、相手の気持は動かないからです。
これをメールで伝えると、言葉がきつくなるので、電話をさせてもらったんです。お時間をとらせてすみません。
あ、ここで彼女に言うべきことを思いついた。
その後、彼女は次のお見合いで出会った人と結婚をして現在一児の母だ。
うざいメッセージを送るのをやめたら、母になることができたとも言える。
ちなみに、うざくないメッセージというのはとてもシンプルだ。うざいメッセージ以外のメッセージ全般だ。つまり、うざいメッセージさえ送らなければうざくならない。だからメッセージを書くのに必要以上に萎縮する必要はないのである。
メールがうざいかうざくないかは、婚活が早く終わるか長期化するかに大きな影響を及ぼす。口はわざわいのもとならぬメッセージはわざわいのもとなのだ。
大事なことは書かずに、相手の反応を見ながらしゃべって伝えようっ!
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