第九十四章 靖国神社のこと
第九十四章
「靖国神社のこと」
私の父親は戦中派だ。私は父が中国で何をしてきたか尋ねたことがない。しかし、父には無条件で感謝している。靖国神社に祀られていないけれど、父の同世代の方々にも深く感謝している。
坂本竜馬たちも祀られているそうだが、そういう多くの方たちの尽力の上に今の生活があると思っている。意見の相違はともかく、爆弾騒ぎを起こすことは許されない。無関係の人が巻き込まれて死亡する危険さえあった。
戦後、日本は左派勢力が大きくなり手ぬるい雰囲気が社会に蔓延している。「目には目を」のやり方が常に有効とは思わないが、行き過ぎの話し合い主義は相手になめられて今回のようなテロを誘発する。
ものには限度がある。
靖国神社には現在、幕末の嘉永6年(1853)以降、明治維新、戊辰の役(戦争)、西南の役(戦争)、日清戦争、日露戦争、満洲事変、支那事変、大東亜戦争などの国難に際して、ひたすら「国安かれ」の一念のもと、国を守るために尊い生命を捧げられた246万6千余柱の方々の神霊が、身分や勲功、男女の別なく、すべて祖国に殉じられた尊い神霊(靖国の大神)として斉しくお祀りされています。
今の日本は民主主義国家だ。だから、生徒も
「恋愛が人生で最優先!」
「学問の研究で生きていく」
「サッカーを仕事にしたい」
とバラバラ。それで良いと思う。社会にはいろいろな人が必要だ。みんなが同じでは楽しくない。だから、靖国神社を大切に思う人もいれば、好きになれない人もいるのが正常な状態。違いを受け入れなければ、民主主義国家は成立しない。
自由をはき違えて
「爆破するのも、オレの勝手だろう!」
と言う輩が増えてきた。以前なら、
「この大ばか者!!」
とゲンコツが飛んできただろうが、教師の体罰が禁止されて生徒はやりたい放題だ。そのなれの果ての大人も愚かな人が増殖している。受験指導の場では、モンスターペアレントと呼ばれる人が増えている。
今は学校でコントロールできない状態なので、警察が犯罪として処理することもある。先日も選挙の場で選挙管理委員に暴力をふるったため逮捕されているが、暴力団顔負けの因縁をつけたらしい。
私の塾でも
「今、ここで娘を合格させると約束しろ!」
と言った保護者は何人もみえた。
「支払った月謝分だけテストの点数を上げるのは当たり前だろう!」
と迫られたこともある。こういう人たちは、どうしたらいいのだろう。私は丁重に塾を去ってもらった。私の場合はスルーできるほど軽い相手だから問題はないが、靖国神社ではそうはいかない。
何十万人に一人の犯罪者のために、靖国神社を訪れる無関係の人たちが迷惑を受ける。これは、ハイジャック犯から万引きまで同じこと。1%程度の犯罪者のために巨大な警察組織を必要としている。必要経費なのだろうが、愚かな話だ。
私も必要経費だと考えているのであまり腹も立たないが、困った子チャンではある。サッサと捕まえて刑務所に隔離して欲しいものだ。
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