愛は国境を貫く・・・NYで花開く私のグローバル恋物語(その2)。

前編: 愛は国境を貫く・・・NYで花開く私のグローバル恋物語(その1)。
後編: 愛は国境を貫く・・・NYで花開く私のグローバル恋物語(その3)。本音の話をしよう!

投資銀行の勤務は、とても厳しい。毎日睡眠時間が3−4時間くらいしかない。真夜中に仕事が終り、自分の部屋に戻るのは、午前1時くらい。それからシャワーを浴びて寝るのが、午前2時・・・こんな生活が、当たり前になっていた。そして、事件が起きた・・・


Jackyと一緒に生活して、けんかが絶えなかった。キャンパスでは、あれほど仲がよかったのに、どうしたんだろう?私は、必死に働いて、彼女に経済的に助けているのに、どうしてなんだろう?


「なにが不満なんだろう?」

「おれは、こんなに必死で働いているのに・・・」


私も、神経が疲れ切って、正直彼女の気持ちを受け入れるだけの余裕がなくなっていた。睡眠時間が短くなると、心身ともに疲れる。しかも、それをほかのもので代用出来ないのだ。


だから、私も文句を言いたくなって来た。


「くたくたになって帰宅したんだ、放っといてくれ!」

"Leave me alone."


日本人の私は、疲れたら、1人になってじっと考え事をしながら、気持ちを落ち着かせたい。しかし、アメリカ人のJackyは、「その場で相手を癒してあげたい」と思う。だから、「どうしたの?」と聞いて来る。それが、私には「うっとうしい」かった。


私達の間で、溝が深まって行った。


土曜日になっても、油断すると、夕方まで「丸太のように寝込んでしまう」"sleep like a log"の状態だった。彼女が散歩に行こうとしても、その気力がなくなっていた。


そんな時、彼女がクリスマスに帰ると言い出した。


「また、正月が明けたら、戻って来るさ・・・」


そう思っていた。


そして、私はいつものように、職場に向かった・・・


帰宅した時、びっくりした。彼女の荷物が「まったくない」のだ。


「ええっ、まさか・・・!」


彼女は、正月を開けても、戻っては来なかった。彼女は、本気だった。会話のない生活、ただ寝るだけの帰宅・・・とても人間らしさのない生活だった。


それでも、職場は、いつものように戦場だった・・・


Jackyの気持ちを考えないように、仕事に集中していた。


職場では、午後4時になると、必ずJackyから電話があって、みんなが耳をダンボにしていた。("They are all ears.") なぜなら、電話口で、"I love you."を10回言わなければならないからだ。それを楽しみに職場に来る同僚が、増えて行った。


「ねえ、Tomo-san, 近頃Jackyから電話がないわねえ。どうしたの?」

「実は、実家のお父さんが病気で、帰ったんだよ。」

「そうなの?」


彼女のお父さんが体調不良なのは、事実だった。しかしながら、いつ彼女が帰って来るかは、誰も知らなかった。そして、私の心の中で、「気軽さ」を感じていることも事実だった。


ただ、「このままではいけない・・・」そんな気持ちがあった。


そんな状態の仲、大学生時代の友人が、自己啓発のセミナーを紹介してくれた。それが、私の人生を大きく変えるとは、その時は気づくすべもなかった。


実は、Jackyとは結婚する予定だった。婚約して、結婚式には100名を招待する予定だった。職場の同僚も知っていた。だから、私には、どうしても言い出せなかった。


「彼女が、怒って実家へ帰って行った。もう、結婚はないかもしれない・・・」


口が裂けても行けないことだった。プライドの高い私には、ぜひとも彼女に戻って来て欲しかった。だから、自己啓発のセミナーに行くことにした。


無料説明会に行った時、


「参加するなら、『賭け事』を持って来て下さい。」


そう言われた。


「賭け事」って何だろう?


「このセミナーに参加することで、是非とも叶えたいことです。」


「そうか!じゃあ、Jackyに戻って来てもらうってのは、どうだ?こいつは、いいや!」


それから、週末にセミナーに参加した。


そこで、分かったこと・・・


「私が、いかに自分本位で考えていたかと言うこと。」


地球は、まるで自分のために回っているって考えている私がいた。そんな私に、愛想を尽かした彼女の姿が見えた。


「当たり前だよね、こんな男を誰が好きになるんだろう・・・」


それから、私に非があるってきづいて、是非とも謝りたいと思った。


「なにか、伝えたいことはありませんか?」


セミナーのトレーナーが言った。


私が手を挙げて、こう言った。


「明日、彼女に電話して、ぜひこのセミナーを受けて欲しいって、言います。」

「ただ、言うだけですか?」

「ええっ!」

「セミナーが素晴らしいって言うだけですか?」


私は、しばらく答えられなかった。


「いいえ、彼女にセミナーを受けてもらいます。」

「それは、いつのセミナーですか?」

「ええっ!」


また、私は黙った・・・


「では、来月のセミナーを受けてもらいます。」

「あなたは、それにコミットしますか?」

「ええ、コミットします。」


もう、その時は、絶対にやり切るって決めていた。翌日、彼女に電話した。


"I'm sorry.  It's my fault.  I did it wrong."

「ごめん、私が間違っていた。私が悪いんだよ。」


生まれて初めて、英語で謝った。


「それを待っていたのよ。あなたなんか、全然私のことを聞いてくれなかったじゃない。どんなに辛かったか、分かる?」

「そうだね、忙しいっていい訳をして、ずっと聞いていなかったね。全部私のせいだよ。」

「もういいの・・・今日のあなたは違う。どうしたの?」

「実は、自己啓発のセミナーを受けたんだよ。それが、素晴らしくて、君にもうけて欲しいんだよ。」

「今のあなたから、それがどれだけ素晴らしいかを感じることが出来るわ。」


2人で泣きながら、電話で話していた。


それから、彼女にセミナー会社の電話番号を伝えた。


その週の水曜日に、また電話をした。


「ねえ、電話したの?」

「心配なの?ちゃんと電話したわよ。」

「ええっ、それでどうだった?」

「すごかった。初めて電話したのに、私のことを3時間も聞いてくれたの。こんなことって、初めてよ。良いセミナーを紹介してくれて、ありがとう。こんな経験は、初めてよ。ずっと私と一緒にいてくれるって感覚を味わったの。」

「それで、セミナーを申し込んだの?」

「心配しないで、ちゃんと申し込んだわよ。あなたの参加したセミナーだから、なおさら。」


その時、「やったあ〜!」と大声をあげた。


私が有言実行した初めての経験だった。


「今度、私のセミナーの結果のシェアをしたいから、会いに行くよ。」


これが、私と彼女の人生を変える「きっかけ」の始まりだった。


Stay tuned.



続きのストーリーはこちら!

愛は国境を貫く・・・NYで花開く私のグローバル恋物語(その3)。本音の話をしよう!

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。