愛は国境を貫く・・・NYで花開く私のグローバル恋物語(その2)。

1 / 3 ページ

前編: 愛は国境を貫く・・・NYで花開く私のグローバル恋物語(その1)。
後編: 愛は国境を貫く・・・NYで花開く私のグローバル恋物語(その3)。本音の話をしよう!

投資銀行の勤務は、とても厳しい。毎日睡眠時間が3−4時間くらいしかない。真夜中に仕事が終り、自分の部屋に戻るのは、午前1時くらい。それからシャワーを浴びて寝るのが、午前2時・・・こんな生活が、当たり前になっていた。そして、事件が起きた・・・


Jackyと一緒に生活して、けんかが絶えなかった。キャンパスでは、あれほど仲がよかったのに、どうしたんだろう?私は、必死に働いて、彼女に経済的に助けているのに、どうしてなんだろう?


「なにが不満なんだろう?」

「おれは、こんなに必死で働いているのに・・・」


私も、神経が疲れ切って、正直彼女の気持ちを受け入れるだけの余裕がなくなっていた。睡眠時間が短くなると、心身ともに疲れる。しかも、それをほかのもので代用出来ないのだ。


だから、私も文句を言いたくなって来た。


「くたくたになって帰宅したんだ、放っといてくれ!」

"Leave me alone."


日本人の私は、疲れたら、1人になってじっと考え事をしながら、気持ちを落ち着かせたい。しかし、アメリカ人のJackyは、「その場で相手を癒してあげたい」と思う。だから、「どうしたの?」と聞いて来る。それが、私には「うっとうしい」かった。


私達の間で、溝が深まって行った。


土曜日になっても、油断すると、夕方まで「丸太のように寝込んでしまう」"sleep like a log"の状態だった。彼女が散歩に行こうとしても、その気力がなくなっていた。


そんな時、彼女がクリスマスに帰ると言い出した。


「また、正月が明けたら、戻って来るさ・・・」


そう思っていた。


そして、私はいつものように、職場に向かった・・・


帰宅した時、びっくりした。彼女の荷物が「まったくない」のだ。


「ええっ、まさか・・・!」


彼女は、正月を開けても、戻っては来なかった。彼女は、本気だった。会話のない生活、ただ寝るだけの帰宅・・・とても人間らしさのない生活だった。


それでも、職場は、いつものように戦場だった・・・


Jackyの気持ちを考えないように、仕事に集中していた。


職場では、午後4時になると、必ずJackyから電話があって、みんなが耳をダンボにしていた。("They are all ears.") なぜなら、電話口で、"I love you."を10回言わなければならないからだ。それを楽しみに職場に来る同僚が、増えて行った。


「ねえ、Tomo-san, 近頃Jackyから電話がないわねえ。どうしたの?」

「実は、実家のお父さんが病気で、帰ったんだよ。」

「そうなの?」

みんなの読んで良かった!