平野啓一郎さんの「分人」という考え方。

2013年の「SWITCHインタビュー達人達

 作家平野啓一郎× アルピスト野口健」

を録画で見ました。


再放送で見るのは2度目。

やっぱり面白かった。

特に生き方のヒントになったのは


平野啓一郎さんの

「分人」という考え方。


人間を

「個人」ではなく

「分人」ととらえる。


つまりね、

ふつう、自分という1個の個人がいるとして、

「自分らしくない」とか「裏の顔」とか言ったりする。


でもそうじゃなくて、

確定した

「個人」なんてなくて

色いろな自分の集合体

「分人」なのだと考えてみる。


極端に言えば

30人の人と関わりあったら

その30人に対するそれぞれの自分がいる。


これ、

そうかもしれないって、私は思いました。


自分の利益のために

「顔を使い分けている」だけじゃなくて

相手のために

「顔を使い分けている」こともある。

それと

相手の反応によって

いい自分が引き出される時もあるし、

嫌な自分が引き出される時もある。


言われてみれば

これ、

自然なことですよね。


「じぶんらしくない」とか「裏の顔」なんて、思わなくていい。


平野啓一郎さんは言う。


「日本人はまちがっているものを

厳しく罰する考え方。

社会から排除してしまう。

それが

(自分にも)

内面化されてしまって

できない自分に対して

ものすごく厳しくあたってしまう」


これが、


リストカットが多かったり

鬱になる人が多かったり、自殺者が多い原因じゃないかなあ。


日本人って、やっぱりみんなまじめなんだよね。


で、

子供のころ

学校で教師たちが作り出した

「いい子」の延長をやろうとする。

社会が作り出した

「いい嫁」

「いい会社員」

「いい親」

をやろうとする。

今はもっといろんなことが、要求されているかな。

「女性でも社会進出」とか。


で、

できない自分を

「だめな自分」って思ってしまって

自己評価が低くなる。


誰か(尾木ママだったような)が

以前言っていたけれど

日本の子供は、自己評価が低いという。

これが

いじめの根本にあるような気がする。


で、

大人も自己評価が低いんじゃないかな。

だから、なんだか辛くなる。

「絵にかいた幸せ」を

実現しているように見える人に、嫉妬もする。


だからね、

自分は確定された

「個人」じゃなくて

いろんな自分の集合体「分人」だと考えてみる。


「だめな自分」も

いるけれど、

「まあまあな自分」も

いるよね、って考えてみる。


そんなこんなで、生きてみれば、あんがい楽になるんじゃないかな。


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