溢れたミルク

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後悔は捨てた
君が居なくなってただ 悲しいよ

夢を見ているようだった
お気に入りのソファーで身体を丸めて

振り返ろうとした
しかし、何故か 振り返るべきではない
と第六感が私に語る
その一瞬の後 私は振り向いた

あの子は
お気に入りのソファーの上に
命を 身体から溢していた

揺さぶれば 目を覚ますだろう
揺さぶれば まだ間に合うだろう
だが 溢れた物が戻ることはない

私は後悔をした 全てに
振り返らなかった あの瞬間を
過去 もっとしてあげるべき事を
過去 もっと出来たはずの事を
針を飲み込むような後悔の悲しみ

ふと
天に召された者にとって
この後悔は
天路への重荷にもなるのではないか?
そう 考えた
取り戻せない後悔は
先立つ魂にとっては不毛であるし
寧ろ
精神的な自傷行為を繰り返す様を見たら
「心配で行くに行けないよ」
との声が聞こえそうでもあった

私は 
後悔の悲しみに 
心を占領させてしまうのを止めた

純粋に
「君が居なくなって寂しいよ」

みんなの読んで良かった!