中国大陸で知ったことは、自分が何も失いたくないと思うときには、好きな人と結婚は出来ないということ。後半

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前編: 中国大陸で知ったことは、自分が何も失いたくないと思うときには、好きな人と結婚は出来ないということ。
後編: お見合いパーティは入口3秒で結果が決まっている件

ある日、決定的な事件が起こった。彼のお父さんが脳卒中で倒れて、突然亡くなった。まだ50代だった。Skype電話で聞いて血の気がサーッと引いた。



えっ、あのカンパーイって言っていたお父さんが?!この前まで元気だったのに!
原因は、アルコールだったんじゃないかって言われてる。
そうだったんだ・・・。辛いよね。
本当に、俺は後悔をしている。



彼はこらえきれず涙を流しているのがSkypeから伝わってくる。


なんで、親父が生きている間に、結婚をしなかったんだろう!!


私は電話口で凍った。

「親父に孫を見せてあげたかった!!!!」


彼が私を責めているわけではないのは、よくわかる。

それに、私と付き合っていると言ったってわずか1,2ヶ月のことだ。

自分がいなくたって、孫までどう考えても間に合わない。


私は、彼に言った。

もう、結婚したほうがいいよ。お父さんのためにも。お母さんもこれから寂しがると思うから。
うん。


もうお互いに何も言わないけれども、これが別れの瞬間だってどちらもわかった。


その2ヶ月後、彼はお見合いをした。1回のお見合いで結婚があっさりと決まった。


私は、仕事でまた中国にやってきた。



時間があったら山に登らないか?みんなでこれから行くんだけれども。
あ、私も行くわ〜


ということで、彼の会社のみんなと一緒に山に登ることになった。


なんという山かすっかり忘れてしまったけれども、岩がボコボコした高尾山みたいな山だった。初心者でも登れるように、道はしっかりと舗装されていた。履き慣れた運動靴で十分だった。


てっぺんにウィグル族が作るラーメン屋があった。うどんみたいに麺が太く、普通のラーメンの4倍ぐらいの長さがある。途中で歯でちぎらないとのどがつまる。そこの牛肉麺を食べていた時、彼は私に話しかけた。


彼以外は日本語を話せない。だから、私と彼だけの会話は、みんながいても出来てしまうのだ。


君は、中国に住まないか?
ぶほっ!!!!!ゲホゲホげホッ!


見事に麺がのどに詰まった。


君みたいな日本人、他に見たことがない。商才はあるし、意思表示もはっきりしている。どっちつかずなことを言わない。中国人にも負けないぐらいの気の強さもある。

この国は、これから大きく発展する。何よりも日本のような男女差別はこの国にはない。実力があれば、男女関係なく出世できるのが、俺達の国だ。

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