18ヶ月間の世界一周旅行で学んだ人生の知恵。(根拠のない自信〜インド編)

根拠の無い自信〜インド編
僕のインド旅行は2回目なのでインド旅の自信がつき、またプラン通りに順調に進んでいたこともあって、かなり調子に乗っていたのであろう。

前日滞在していたハイダラバードから鉄道に揺られ450km移動して翌日の昼頃にウランガーバートのホテルにチェックインし、そのままアウンガーバードの町を観光しに行こうと考えていた。

ここでチェックインしようとした時に、事態は急展開を迎えることとなった。

パスポートがないのである。

起こったことはまるで夢であるかのように、僕の意識がゆっくりとゆっくり遠退いていくのを感じていた。
ちょっと待ってね。と、バックの中身を探しまくりながら、少しずつ現実を受け入れる時間を稼ぐしかなかった。

やはりパスポートは無い。
しかし僕には変な自信を持っていたので、次第に落ち着きを取り戻していった。

それは”僕は今まで無くしたものが返ってこないことはない”という無茶苦茶な自信だ。

恐らく置き忘れるとしたら、前日滞在したハイダラバードのホテルだろう。
しかし滞在したホテルの場所しか覚えておらず、名前および連絡先もわからない窮地のはずなのに、まるでパスポートを無くしたのを他人事であるかのようにレセプションスタッフとやり取りをしていた。

その後に思い出しながら前日に泊まったホテル周辺の地図を書き、スタッフにその該当するホテルを調べてもらい電話してもらった。やはりパスポートは滞在していたホテルにあったらしい。

僕はスタッフに最大限の感謝をのべて、またハイダラバードにパスポートを取りに戻らなくちゃな。と思っていたところ、前日のある出来事が鮮明に甦ったのである。

僕はメッカ・マスジットというイスラーム教のモスクを訪れていた。
そこに前庭の右端にある黒いイスに座ると、”再びハイダラバードを訪ねることになるだろう”という逸話があったのだ。
もちろん見事に僕はその椅子に座っていたのである。

イスラームの神アッラーによって、恐らくパスポートは僕の心から覆い隠してしまい、そこに置き忘れてしまったのであろう。再びこの地を訪れるように……。

やはりそれが一番有力であり、きっとそうに違いない。

かくして再びハイダラバードを訪れることになった僕はパスポートを手にいれ、逃げるようにこの都市から離れるのだった。

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