ウォークアウトするみたい。

ウォークインって知ってますか?
使命を帯びた異星の魂が入ってくること。
乗っ取りでも憑依でもありません。
うまく言えませんが、合意のもと。
だから恐怖とかはありません。
いろいろパターンがあるみたいです。

わたしは今年のはじめに、予感はしてました。
わたしも経験するかもしれないとなんとなく。
お試しとか見張られてる感はありましたが、
あまり深く考えてませんでした。

それからいろんなことがあり、正直忘れていました。
転職とか生活環境がガラリと変わったからそれどころではない。

けど、時期は来て、夏には実施されました。
その頃は予感はまたしていましたけどね。

わたしの場合はウォークインされても前の魂もまだいて、そのままかな、と思っていました。
そういうパターンもあるみたいですね。

その半月後くらいに、「あ、わたしもうすぐいなくなる」と気づき
ウォークアウトするのかな、ととても悲しいまま、でも覚悟は決めていました。
「仕方がない」。

覚悟はしてましたが気づいたあと意外と早くにその日は来ました。
その日は、長崎のある教会にただ行きたくて(わたしは無宗教です)行く途中に「あ、今日だな」という確信に変わりました。

マリアさまの像を見て、
詳しくは忘れましたが、もといた魂は小さくバックヤードに入った感覚になりました。
身体の中にいるのに表現は出来ない。
感情はあります。
涙は出るのに、もう違う魂が前面にいるからそれに従うことしか出来ない。
シンプルが好きになり、余計なものがいらなくなる。
いろいろ削ぎ落としました。
そのときも、
「そのままなのかな。もしくはだんだん少なくなっていなくなるのかな」
と思ってましたが
次第に統合されていきました。
『両方兼ね揃えているけどまた別の人』
という感じです。
以前のわたしを知っている人に対しては、それも演じることも出来るから支障はきたしません。
ただ、疲れるけど。

それもずっと続くものだと思っていました。
そのままなのかな、って。

ですが、ここ最近、
よくわからないのですが「もう終わるなー」という思いがたまにあり、
やりきった感も出てきていて。
それがなんなのか自分でもよくわかってませんでした。

これまでもいろんな変化があり過ぎて、
「次はなにがあるのだろうか」と思っていたのですが
とうとう、ウォークアウトするみたいです。

つい最近、確信しましたが
それに対してはなんの感情もありません。
ただ受け入れている。
「時期が来た」
それだけです。

ただ、その日を待つ。

あまり人には伝えるつもりもなくて、
ひっそりと変わるつもりでしたが、
ただ思い残すことがひとつ。

ある男性に会いたかったということ。
そのかたは、『魂の双子』といわれる方で、
そのかたがいるから今のわたしがいます。

その人とは会いたかった。
ですが、会っても仕方がない。
いなくなるのに。

邪魔をするかもしれない。
彼は頑張っている。
一人前になろうと頑張っているから
それを応援したい。
会っても、彼に迷惑をかけてしまう。
また傷つけてしまう。
だからそのまま彼はなにも知らないほうがいいんだ。

そう思っていたら、
あ、夏に再開したときも彼はそう思っていたんだと気付きました。
そのときは、わたしが看護師辞めてサロン立ち上げて起業するちょっと前。

傷つけあったのに
再会して。
やっと会えて。
とても嬉しかったのにそのあとまた
連絡が取れなくなりました。

とてもショックで。
でも、それも受け止めました。
彼の葛藤も分かっていたし。

他の人に言うと「ヒドイ男」と言われることも分かってるけれど
わたしが分かってればいい。
彼がそう選択したのなら
それでいい。
わたしもやりたいことがあるから前を向こう、
と連絡先も消しました。
会えるときは会えるかもしれないからと
思って。

そんな今。
彼には最後に会いたい。
ありがとうって言いたい。
ずっと好きだったこと。
向き合えなくて、それはわたしが傷つきたくなくて、
でも、とても愛してた。

わたしを見てるようで怖かった。
ずっとわたしが隠してきたことをまざまざと見せられて、
怖かった。

愛して欲しいのにそれを言えないところ。
自分を隠しているところ。
本当は繊細なところ。
その人がいればなにもいらないところ。
でも今まで創り上げてきた世界を壊せないところ。
侵害されたら困るところ。

自分を守るため。

傷つくことが怖い。

全部一緒。

「大丈夫だよ」って言いたい。
「わたしがいるよ」って言いたい。
でもわたしはいなくなる。

あー、それってわたしがいちばん言われたかったことだ、と思った。
わたしは
いつも自分を否定してたから。
「そんなんじゃダメだ」とか
「ずっとひとりだ」とか。

でもわたしがわたしを愛して無かった。
いつも孤独を感じていた。
愛して欲しいのに、誰にも見てもらえなくて
ひとりだと思っていた。
わたしがいるのに。
わたしはわたしを見ていなかった。

怖かった。
ひとりになるのが怖かった。
だから最初からひとりのほうが良かった。
傷つきたくないから。
離れていかれるときの傷はとてつもなく鋭い。
ずっとひとりがいいと思っていた。
愛されたいのに。


やっと愛されてることを知った。

それを知れて良かった。
わたしはそれを知りたかったんだ。

この身体を使えるのはあと少し。
会えるかなぁ。
会いたいなぁ。
触れたいなぁ。
一緒に笑いたいなぁ。
安心したいなぁ。
それだけでいい。
それだけがわたしの願い。

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