top of page

15/12/20

お見合いパーティは入口3秒で結果が決まっている件 2

Image by Olia Gozha

私は話を続けた。

「デブだから苦戦しそうって思った時、あなたはどういう気持ちになりますか。」

「惨めな気持ちになります。見た目だけではねる人もいるんだろうなと。」

「実はですね、婚活を一番不利にしているのは、デブっていうことではなくて、その気持ちなんですよ。」

「ど、どういうことですか?大西さんは、さっきデブだと不利だからダイエットしたっておっしゃったじゃないですか。」

「はい、しかし実は私はデブな自分が結構好きです。デブが嫌なのではなくて、『デブだから苦戦しそうだと思うのが嫌』だから痩せたんです。気持ちの問題だったんです。」


彼女は、生まれて初めて聞くその話に、前のめりになった。


こうなると、私の話を聞いてもらえる!よしっ!


「お見合いパーティというのは、実はもう入口の3秒で勝負がついていますね。」

「3秒でわかることって・・・やっぱり見た目しかないじゃないですかっ!」

「いえいえ、見た目の他にありますよ。」

「えっ、なんでしょうか。うーん・・・。全然わかんないですっ!!!!」

「ズバリ、その時の気持ちが作り出す『魅力』ですね。」


お見合いパーティというのは、「外面内面の魅力」を参加男性にPRする場所だ


男性がお見合いパーティの時点で求める女性の魅力の8割は容姿、つまり外面の要素だ。デブだと多くの男性からはマイナス評価を受けてしまう。デブだって本能的にわかっている。

太っている女性「今日もマイナス評価を受けられるだろうな」


と思ってパーティにやって来る。



この8割2割をサッカーの試合で例える。デブであることで、8割の観客は敵を応援している。残りの2割の観客はどうしようかと考えている。


「どうせデブだから」とコンプレックスを背負ったり、卑屈になってお見合いパーティに参加をすると、残り2割も敵に回し、お見合いパーティは完全にアウェイな戦いになる。


しかし、残り2割の観客を味方につけられれば、その試合もなんとかモチベーションを保ちながら戦える。お見合いパーティとはそういうものだ。


「じゃあ、私は8割がすでに敵に回っている状態なのですね。なんとなく不利だと思っていましたが、この数字がつきつけられるとさらに不利な気がして、目の前が真っ暗になります。」

「わかりますよ。私もデブだから。でもここでネガティブに考えたらダメなんです。」

「どうしろっていうんですかー。」

「あなたがデブに誇りを持つことです。」

「なんですかそれーーー!!!」


カフェでデブが二人で盛り上がると本当に漫才コンビみたいだとせつなくなったが、話を続けた。




PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page