0からの出発・第六十四話『美少年と美青年と美少女の三角関係・三島由紀夫の『三原色』★ちょっとした勇気で世界制覇したダンサー俳優「神ひろし」

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なぜに、僕が、三島由紀夫の伝説の戯曲『三原色』で、美青年計一とその妻の美少女亮子を誘惑する美少年の俊二に配役されたのか、当時は全く理解出来なかった。

また、なぜに後日大スターとなった松田優作の『ネガフィルム』で、美少年のピーター役で呼ばれたのか、これまた、当時は理解できなかった。


来年の2016年の1月16日(日)に、僕の『J28シアター』で、『神原ゆかりパフォーマンスライブ~ダンスは心~』を上演するが、第二部で花輪洋治、神原ゆかりと伝説の三島由紀夫原作の戯曲「三原色」のイメージを踊る事になった。



で、どんな戯曲でどんなストーリーだったか覚えていなくて、検索したら、筑摩書房の『三島由紀夫』に戯曲「三原色」が入ってる事がわかり、急遽取り寄せた。


誰が演出したのだろうか?

戯曲「三原色」の巻末に演出覚え書きがあった。


概略はこうだ。


「この劇は乾燥したタッチで演出されなければならぬ。さもないと、いやらしい芝居になってしまう。

その為には俊二の妖精的性格を強調すべきである。

この少年は実は肉体的世界に住んでいない。彼は我々人間生活と、汎神論的自然をつなぐ精霊なのだ。彼には年齢もない。心もない。道徳もない。社会もない。

計一も、はては亮子までも、この美少年に拉し去られて、地上の美しさに浸りながらも、自然の魂に溶け込んでしまうのである。

 俊二と対照的なのは亮子である。亮子ははじめ純然たる肉体的存在としてあらわれ、人間社会を代弁している。


計一は、亮子と俊二の間で迷う。


しかし最後は夫婦もろとも、俊二の精霊の示す、自由で広大な、あらゆる存在と存在とが親しみ合う世界に、魅入られてしまう。」


・ ・・いまでこそ理解できるが、当時はなんだか難解な内容で、何を言っているのかさっぱりわからなかった。


そして、今、僕が分かるのは

・・・当時の僕に、演技力を求めらたわけでなかったと言う事だ。

僕は単なる素材でしかなかったのだ。


素材になりきれる事も才能だ。


・ ・・僕は無駄にもがいていただけなのかもしれない。


話はおいといて、ネットで記事になったので、今だから言えるが・・・

ゼロ http://pressrelease-zero.jp/archives/87185


松田優作の「ネガフィルム」で、松田優作のハイミナーラと並び、美少年のピーター役を主演したが、この作品は三島由紀夫の短編集「月」の舞台化だった。


ある日、優作が悲痛なおももちで・・・

『月』、上演できない。

    と、稽古場に入って来た。

みんなの読んで良かった!