第百四十四章 瞬間英語(ボクは学校では英語が身につかなかった)

第百四十四章

「瞬間英語(ボクは学校では英語が身につかなかった)」

  最近、私の塾生の子は「システム英単語」や「ドラゴン・イングリッシュ」を使う子が多い。学校で買わされたり、受験雑誌で進められたりしているらしい。今ではCDもあればネットでいくらも音声教材が聞ける。

  これだけ恵まれた環境で、英語がマスターできる人が増えたのか?答は

 

 

「ノー」

 であることは、誰もが分かっている。私も四日市高校の頃は「6000語」やら「試験に出る英単語」をやった。しかし、英語はちっとも身につかなかった。ECCに行っても、大学の語学センターでも同じことだった。

  皆さんは、

「痛い!」

  と言う単語を聞くと、自分の過去の経験で最も痛かったハチに刺された時とか虫歯の痛みなどを思い出すのではないだろうか。つまり、

「イ・タ・イ」

  という音と特定の経験の集積が対応しているわけだ。私がアメリカの生活で英語が身についたのは、この特定の英単語と特定の経験が対応させられたからだと思っている。間違いない。

  I miss you. と聞けば、ファラウェルパーティでキムが耳元でささやいた場面が触りや匂いとともに蘇る。Dropping と聞くと、ボーイスカウトで山道を歩いている時に隣の少年が Watchit!  と言った場面が思い出される。

  英語の勉強とは、そういう作業の積み重ねのはず。単語を実体験から切り離し、文法を会話場面から切り離したら折られた枝のように死んでしまう。つまり、学校で学んでいる英語は死んでいたのだ。身につかなくて当たり前。

  だから、私は授業で生徒の方に英語の指導をする時は、できるだけ単語や文法の周辺知識、あるいは自分の体験を交えて指導することにしている。Aくんなら、Aくんの興味に会った、Aくんの作った英作文をもとに指導するのがベスト。

  何万人も相手にする参考書は、どうしても個別の要求に応じられない。それでは、学習効果はゼロなのだ。だから、私は個別指導か、添削しかやらない。ライブなら学力、合格力を上げられる気がするけれど、書籍ではムリ。

  瞬間的に、生徒の考えていることに合わせて英語力をつけていく。これ以外に道はない。

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