第百四十七章 星に願いを。ER 救急救命室(1)

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 第百四十七章

「星に願いを。ER 緊急救命室」(1)

「ママ、お腹が痛いよぉ!」

と、突然たいせつな娘さんが泣き出したら、あなたはどうするだろうか。慌てて近所の病院に連れていくだろう。そして、医者が

「これは難病で、現在京都にある京大病院の伊藤先生でないと手術ができない」

 と言われたら、どうするだろう。もちろん、すぐに紹介状をもらって京都に向かうと思う。そして、完治したら伊藤先生に感謝するだろう。神様のように見えるかもしれない。

“Mommy, I have a stomachache!

  When your lovely daughter cries, what would youdo?  Probably you take you daughter tothe nearest hospital.  If he says

This is a serious case.  Only Dr. Ito can perform this delicatesurgery.

  You must take her tohim.  If she gets better, you mustappreciate him.

でも、その伊藤先生が中学時代や高校時代にどういう生活を送っていたかは考えないだろう。

But you don’t think what Dr.Ito was doing during his school days.

  私は過去に、京大医学部に合格した高校生を2名指導させてもらったことがある。阪大医学部、名大医学部に合格した生徒を指導させてもらったこともある。四日市高校の国際科だった子や、暁6年制の特待生だった子だ。

  I had many opportunities toteach very good students.  Some of thempassed the entrance exam to the medical department of University of Kyoto, Osakaand Nagoya.  They were from Yokkaiti highschool or Akatsuki high school.

  友人から「変わった子」と言われていた。バランスなどとれていなかった。それは、勉強優先が行きすぎていると思われたのかもしれない。クラブを自主退部して顰蹙をかった子もいた。授業を無視して問題集ばかりやって注意を受ける子もいた。

  Their friends called them strange students.  Their life style was different from otherstudents, who just followed their teachers’ orders.  Some quit their club activitiesspontaneously.  Some were solving mathproblems in history class.

  他人の評価など気にしないマイペースの子が多かった。効率良く勉強しようとしたら、自然にそうなってしまうのであって、意図的に周囲と摩擦を起こしているのではない。

  For them, what others think about them was notimportant.  Efficiency wasimportant.  They didn’t intend to causefriction.  At the same time, they werenot afraid of friction.

  そんな伊藤先生に我が子を救われても、家に帰ると、救ってもらった娘さんに

「宿題をきちんとやるのよ」

  と、学校の教師の指示どおりにやるように強要する。先生に逆らったり、目立ったことをしないように求める。

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