新卒で証券会社に入社して1年間で100件以上の新規開拓を達成し、3億円の資金を導入した話(7)
どうやって税理士にアプローチするのか馬鹿な僕には全くわからない
税理士にどうやってアプローチすればよいのかを悩んでいた。
何度も言うが、僕は大した人間ではない。
ただの新卒1年目のサラリーマン。
特別な知識や能力なんて皆無なのだ。
とにかく、税理士の方々の役に立って、僕という人間が群馬県にいることを知ってもらいたい。
高崎市(群馬県で一番栄えている市)だけでも税理士は約300人いるようだ。
彼らの役に立つような存在になれば、きっとアプローチはしやすくなる。
でも、一体何をすればいいんだ?
会社の先輩や上司に聞いても、「いいから何も考えずにピンポン押しまわって商品のパンフレットを見せ回れ」としか言わない。
「今日も新規開拓0件か。同期の他の支店の○○は今月は2件新規開拓ができたらしいぞ。国債も300万円販売したらしい。お前はどうしようもないな」と嫌味を言われる。
嫌味を言われるのも頭にくるが、いいアイデアが思いつかない自分にもイライラしてきた。
もうだめだ。。。
僕は、何を思ったか、電話を取り、電話帳で目に付いた税理士事務所に無意識に電話をかけていた。
僕
こんにちは。○○○証券高崎支店の福元と申します。
初めまして。
代表の税理士先生はいらっしゃいますか?
初めまして。
代表の税理士先生はいらっしゃいますか?
S先生
代表は私ですが、ご用件は?
後にわかったことだが、S先生は通常、こういった突然かかってくる電話は売り込み営業の電話だと感じたらすぐに切るようだ。
僕
何か、困っていることありませんか?
S先生
はい?
僕
僕に何か手伝ってほしいことはありませんか?
先生の役に立ちたいんです。
何でもします。
先生の役に立ちたいんです。
何でもします。
この時の僕は、たぶんかなり精神を病んでいたに違いない。
マーケティングなんてものもない。
突然、電話をかけて、「何でもします」だ。
普通、怖くて切るだろう。
しかし、この先生の反応は違った。
S先生
君が何者かは知らんが、突然電話がかかってきてこんなこと言われたのは初めてだ。
丁度、今日の14時からのアポが1時間キャンセルにあったところだよ。
14時ならば事務所にいるので来てもいいよ。
丁度、今日の14時からのアポが1時間キャンセルにあったところだよ。
14時ならば事務所にいるので来てもいいよ。
え。あ、はい!
行きます!!
ありがとうございます!
行きます!!
ありがとうございます!
なんと、アポが取れた。
どんなにしゃべり上手な人でも、証券会社の営業でまともにアポが取れることなんてめったにない。
14時まであと30分。
事務所の場所を見たら、支店から15kmくらい距離がある。
新入社員の僕は、営業車を使うことはできない。
チャリンコにのって、全力で僕はS先生の事務所に向かった。
続く
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