痛くないという痛み

小指を角にぶつけた時 ひどくお腹を下した時 熱い物でやけどした時

我々は痛みを感じる。大多数の人々にとって、痛みを感じることは不快だ。... 痛みは嫌われ者である。

が、この痛みを全く感じない人々がいる。

遺伝性感覚性自律神経ニューロパチー。別名「無痛症」。

彼らの生活は痛みとは無縁が故に、特に幼少期に生命の危機に晒されるという。

・舌を噛み切り、肌を引き裂くほどかきむしり、失明するほど目をこすってしまう ・高温の蒸気加湿器の前に立ちすくみ、大やけどを負う ・骨折した手足が青黒くなるまで動きまわる ・虫垂炎、腹膜炎など内臓の異常に気が付かない

痛みは、嫌われながらも危険や脅威から我々を守ってくれているのだと改めて気づかされるのではないか。

嫌なコト 嫌なヒト 嫌なモノ

不快を感じる色んな頭痛のタネも、もしかしたら何かから我々を守ってくれる「痛み」なのかもしれない。

著者の鎌田 隆寛さんに人生相談を申込む

著者の鎌田 隆寛さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。