キミとのひととき
君を待つためなら、どんなに辛いことでも耐えられる
ギラつく太陽がアスファルトを焦がす夏の日も
刺すように冷たい北風が街角を走り抜ける冬の日も
君を待つ時間が長ければ長いほど
君を待つのが辛ければ辛いほど
君と一緒の時間が輝きを増すことを僕は知っている
やがて現れる君
完璧だ
そう思う
セクシーでワイルド
魅力と魔力
僕の周りの喧騒、騒音は消え去り、世界には君と僕しかいなくなる
僕は優しく君を引き寄せ、君は身を委ねる
君の香りがふわりと鼻をくすぐると、理性などどこかに吹き飛び、原始の欲求が身体を支配する
そして一瞬のようでもあり、永遠のようでもある、輝く時間を共に過ごす
優しく、時に荒々しく君を求める
いけない、引き返せ
理性の叫びが遠くに聞こえる
だが快楽の奔流にもまれるうちにいつしか聞こえなくなってしまう
時の流れはいつの日も残酷
やがて別れの時間がやってくる
さようなら
僕は心の中でつぶやき
ゆっくりと君に両手を添え
目を閉じ
そっと口づけをして
残りのスープを飲み干す
そして親父に890円払ってラーメン屋を出た
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