パートワーク
創刊号特別定価 390円。 通常定価 1,190円。
総額約11万円で戦艦大和が完成。
元々は地図研究所だったデアゴスティーニシリーズの一例。記念すべき第一弾はマルコ・ポーロの「東方見聞録」のイタリア語訳である「イル・ミリオーネ」だったとか。
全て集めて始めて完成するあるものを、パーツに分けて定期的に販売する販売方法を「パートワーク」と言うそうだ。
段々完成していくワクワクドキドキ感 一度始めたらやめられない意地
人間の心理を巧みに組み込んだ販売戦略である。
7つ集めたら願いが叶うドラゴンボールとか、火、水、土、風の4つのクリスタルを集めて敵を倒すゲームとかに通じるものがある。
さて、完成まで数百万かかると言われ、毎月数万円を必死こいて払ってきて突然、「全部払っていただいても完成しないかもしれません。悪しからず」と言われた「パートワーク」が年金制度と言えるのではないか。
少子高齢化の進行、労働人口の減少。
打つ手がない中、日々際限無く膨れ上がっていく国の借金。
年金制度は、我々の将来はどうなっていくのか。今個人として何をしておくべきなのか。
願いを叶えるドラゴンボールのような解決策を願うのか。
それとも木、水、土地、金を集めて立ち向かうのか。
定期的に届く「年金特別便」というパーツの先に、我々を守る「戦艦大和」は存在するのか。
ワクワクはしないが、ドキドキはする。
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