「弱み」という「強み」
ある接着剤を開発中、接着力の弱い「不良品」が出来上がった。
一旦貼ってもすぐ剥がれてしまう。
これを「すぐ貼り付け、すぐ剥がせるメモ用紙」として売り出し、大ヒットしたのが「ポストイット」。
また、お菓子の脱酸素材を開発中、発熱してしまう「不良品」が出来上がった。
かなりの温度まで発熱するので、お菓子の脱酸素材としては当然使えない。
これを「寒い日にポケットで発熱して身を温めてくれる、持ち運び便利な粉末」として売り出し、同じく大ヒットしたのが「ホカロン」。
「不良品」「失敗作」が出来てしまったら、「どこからどう見ても失敗作」なのか、違った観点から見直してみたい。
「くっつき難い」は「剥がし易い」 「熱くなってしまう」は「温めてくれる」
「弱み」が「強み」に見える角度もある。
人間で言えば
「優柔不断」は「思慮深い」 「飽きっぽい」は「気持ちの切り替えが早い」
というところだろうか。
世界は、突き詰めると「脳の知覚情報」だから、「知覚の仕方」で何とかなる部分は少なくないと思う。
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