第百五十九章 淋しい理系女子(5)
第百五十九章
「淋しい理系女子」(5)
私は以前は、コンビニに入るたびに
「今日はどのポケモン・カードを買って行こうかな」
と考え、本屋に行くたびに
「今日は『小学4年生』を買っていこう」
と探していた。
祭日が近づくと、
「今回は、どこに連れて行こうかな」
と『るるぶ』のアミューズメントパークの案内書をめくって探していた。
私が京大英語8割、数学7割までにしたことを知りたい方は↓
http://storys.jp/100002507170434
子どもが生まれる前は、自分の夢を実現するのに忙しかったが、子どもが生まれたら
「自分の夢なんか、どうでもいいや」
と、子どもの夢の応援することに生き甲斐を感じていた。
そして、気づいたのは自分の父も同じ思いで自分を育ててくれたこと。
亡くなってから、生きていた頃はウザイとしか思っていなかったが、実は高校入試も大学入試も仕事を始めてからも
「父の期待に応えたい。喜ばせたい」
と心のどこかで思っていたらしい。父が亡くなって、娘が成人して家を出ていってから力が抜けてしまったので、この分析は正しいと思う。
東京大学
http://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html
人は言葉では理解していても、経験しないと分からないことがある。
理系女子を指導することになって、初めてトップクラスの生徒の淋しさが分かるようになった。正確には、孤高というべきかもしれない。理解者がいないと認識しているけれど、苦痛だと思っていない。
むしろ、面倒くさくなくて楽だと思っているらしい。
名古屋大学
別に理系女子だけではない。私は野球に興味がないので、どの選手がどんな記録を作ったと世間が騒いでも興味がない。どうでもいい。同じように、理系女子がどんなに頑張っても、女子は顔が良くてちょっとバカな方が扱いやすいと考えている男子は
「あいつは変」
としか思わない。
それでいいのだ。理系女子の方も、そんな男子に関心は持たない。
四日市高校
問題は、そんなに違う生徒たちに同じテキストを渡し、同じレベルの授業をし、愛や絆を強要して互いに近づけようとさせる教師だ。離れていれば問題がないのに、強制クラブ、強制「班」指導。
これでは、イジメが起きても当然。
「強制」は必ずゆがみを生む。
旧帝合格者数(四日市高校、定員360名)
H27 H26 H25 H24
1、北海道大学 5 10 2 7
2、東北大学 0 1 3 2
3、東京大学 9 2 3 3
4、名古屋大学 37 25 17 30
5、大阪大学 8 6 17 20
6、京都大学 12 8 16 10
7、九州大学 3 1 1 0
合計 74 53 59 72
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