メンヘラーが教えてくれたもの(3)振り回されない
よく考えれば、自分の人生は常に他人に振り回されていた。他人の土俵に合わせることが当然とされ、自分の意見を挟む余地はほとんどなかった。
最初の職場は、顧客の事情が最優先だった。しかし、そんな時に他から邪魔の電話が入ったりと、いったい誰を見て仕事すればよいのかがわからなかった。すべてを同時並行にこなすのは無理である。教育委員会の時なんか特にひどかった。職員を人間扱いせず、次から次に無理難題を無茶ブリで処理せよという到底許せない職命が降りかかってきたのだ。学校においても、低能教師の権威の保持のために行われる課外や指導という無駄の時間のために、自分が犠牲になることが当たり前のような空気があった。
こういうものは経験則上、構造的なモラハラである。低能な上司や教師が自分の意に従わせるために、あらゆるモラハラをかけてくるのである。従わなければ協調性なしと人格攻撃のモラハラを、である。
労働者を人間としてリスペクトできないのなら、そりゃ不祥事が多発してもさもありなんだろう。
そこで、人間扱いされてないと思うことはことごとく拒否することとした。当然、すさまじい批判を浴びる。しかし、それでも合わせない。合わせたほうが心を病む。幸い、メンヘラーをカミングアウトしたことで、無茶ブリを要求されることは少なくなった。が、そのような要求があれば全力で拒否する。
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