日本では絶対味わえなかった、心を通わせる、アンドリューの話。
ふっかふかのベッドと、1つの部屋に、シャワー室とトイレもあった。え、これって当たり前なの?いや、裕福なおうちなんでしょうよ。
お前と俺はとーもだちだロウ?
・・ありがと。
今日は疲れたから・・・というか、怒涛の旅程で、先に寝かせてもらった。だけど、正直考えることがたくさんあった。
疲れもピークだったこともあるけれども、僕はなんとなく、日本人独特の「間」がないところに正直、嫌気がさしていた。
もちろん、お母さんにもお父さんにも、良い顔を見せないと・・と思っているんだけれども、アンドリューには不思議なもので。
なぜかそういう、自分の心の中にあるストレートな表現も、自分の中からスルスルと出てきてしまうのだった。
2.インファイター・アンドリュー
ホームステイの期間が終わり、今度は、大学での、約2週間のプログラムが始まった。午前中は英語の習熟度別にレッスンを受けて、午後はアクティビティーをするって感じ。
ルームメイトと仲良くする顔を合わせる機会も多いし、これからは、一緒に同じ部屋で過ごす。アンドリューとはキャンパス内で、頻繁に会っていた。
周りのみんなは、うちらの掛け合いによく笑っていた。僕は恥ずかしかった。下ネタもよく言ってたっけ。
そうそう。僕はアメリカのみんなにも呼ばれやすいように・・と、「ジョー」とニックネームをつけていた。
だからみんな僕のことは、ジョーって呼んでいた。でも、なぜか、アンドリューだけは、僕の名前をそのまま「ユズル〜」と、呼んでくれていた。
アクティビティーも終盤にかかってきたある日のこと、慣れない言語と、ずっと一緒にいるメンバーとで、楽しくはあるけど、正直ストレスを感じていた。
そして、アンドリューに対して、言葉がもれてしまった。
イライラして、思わず爆発してしまった。
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