失聴経験 4耳の状態 ①「聞こえない」って何?

前編: 失聴経験 3初めての補聴器
後編: 失聴経験 4耳の状態 ②耳の症状

「聞こえない」定義について


聞こえの程度を表す単位は前述したようにdB(デシベル)と言う。

現在、日本の聴覚障害基準では下記のように定義している。


0~25dB   健聴(普通に聞こえる)

25~40dB  軽度難聴

40~70dB  中度難聴

70~90dB  高度難聴

90dB以上  重度難聴(ろう) 




※両耳の聴力が70dB以上が聴覚障害者となる。


「デシベル」って何だろう?

聴力を表すデシベルの意味は、20dBごとに音が10倍増加する。

つまり 40dBで100倍増加、60dBで1000倍増加、80dBで10000倍増加することになる。

例えば40dBの人は健聴者と比べ聞き間違いが100倍高いと言える。

(40dBが補聴器装用の一つの基準となる考え方がある。)




※画像はBloomなの花店様より掲載許可を得ております。

http://www.bloomhearing.jp/ja-JP/Stores/chiba/chiba



こんな言い方をしても上手くイメージできない方もいるかも知れない。

私自身、母親が聞こえないのにも関わらず自分が当事者になってからやっと認識した。


「聞こえない人」は、一般的な言い方では「ろう者」と「難聴者」に分けられる。

「ろう者」は補聴器をつけていないので、主に手話や筆談等がコミュニケーション手段である。

「難聴者」は大抵補聴器をつけていて、相手の努力も要するが会話ができる。もちろん手話も活用するが、私のように人生の途中で聞こえなくなった人は、難聴であっても必ずしも手話ができる訳ではない。筆談も活用する。

現在は口の形を読んで会話のできる「ろう者」もたくさんいるので、安易に定義し区別するのはナンセンスかも知れない。



≪補足≫

「聞こえない人」の分類


①「ろう者」

先天性(生まれつき~3歳頃)言語獲得前に聞こえない人。第一言語が手話。聴力損失レベルが重い。(100dB以上)

      

②「難聴者」

ろう者より残存聴力がある。補聴器を活用。日常会話は日本語であり周りとの人間関係も会話によって成立する。手話は知らないか、あまり活用しない。

      

③「中途失聴者」

医学的には生後であればいつ失聴しても中途失聴者と言えるが、一般的には言語獲得以降に失聴した者。手話は失聴後に本人が獲得すればできるし、必要ないと思えばできない。

        

④「他に」

・先天性のろう者でも幼い時から補聴器を活用し普通学校に通い、周りの環境も聞こえる人に囲まれている時は立場として「難聴者」に近い。

・本人は健聴だが、ろう者の両親の元に生まれ周りの環境もろう者であり、ろう者の文化の中で育ち、自己表現や自分の意思表示が手話で伝えることの方が楽で自然な場合、「ろう者」と考えても良いと言う意見もある。


※ 大切なのは聴覚障害者本人が、自己のアイデンティティをどのように位置づけることが

「自分にとって最も楽で心地よいか」ではなかろうか。私自身は「中途失聴者」であり「難聴者」であるが、もっと大きい括りで言えば「聴覚障害者」だし「日本人」だし「一人の人間」である。


≪本日皆さんに一番お伝えしたいこと≫

「耳が聞こえなくても話せる人はいるし、手話ができない人もいるんだなぁ。」

と知って頂ければ幸いです。

もしあなたが手話ができないとしても…

紙に言葉を書いてくれれば、どんなタイプの聞こえない人ともコミュニケーションができます!

紙とペンを持っていない時は、スマホやiPadのメモ帳などに入力して見せてくれてもOKです!

また相手の口の形を読める聞こえない人の場合、ゆっくりはっきりと口を大きく開けて話してくれるのも効果があります。その時は

ご自分が普段話す時の2倍位のゆっくりさをイメージして話して下さい。


また一文字ずつ言葉を区切るのではなく、文節毎に間を置くような感じて話してくれると分かりやすいです。

【例】「この電車は千葉駅に止まりますか?」


【分かりにくい例】

「こ・の・で・ん・し・ゃ・は・ち・ば・え・き・に・と・ま・り・ま・す・か?」

【分かりやすい例】

「このでんしゃは  ちばえきに  とまりますか?」


そうしてくれると、私達聴覚障害者はとても嬉しいしありがたいです♡

      

        


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失聴経験 4耳の状態 ②耳の症状

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