失聴経験 4耳の状態 ③耳鳴り

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ここで詳しく述べておきたいのが耳鳴りである





耳鳴りは疲れた時に多くの人が経験したことがあると思う。それゆえに一般的な耳鳴りとそうでない耳鳴りの区別が難しいと思う。

私の場合、初めて耳鳴りに気づいたのは今から5年前である。当時は疲れた時だけ鳴るはずの耳鳴りが、数時間継続したり数日続いた程度だった。何度か病院へ行き検査をしても原因が分からず、聴力も問題がないと言われた。

アレルギー反応を4つ(スギ・ヨモギ・カンジタ・ハウスダスト)持っているので、その為に耳管が腫れていると言われ6か月通院しても治らなかった経験もある。


周囲の人に耳鳴りがすることを相談しても

「誰でも鳴るから気にしなくていいよ。」

「心配し過ぎなんじゃない?」

と言われ、私自身も「「自分が我慢すればいいや。」程度の認識しかなく危機感を持っていなかった。その内、耳鳴りがする頻度は多くなり、継続する時間も段々と長引いた。


今では24時間年中無休で耳鳴りがしている。(コンビニの営業時間ではない。)

昔は右耳のみだったが、現在は両耳とも耳鳴りがし、左右別々の音が複数自分の中で鳴っている。

耳鳴りの音は一日の中でも強弱が違うし、体調の良し悪しによっても異なってくる。あまり大きくない時は、うるさい場所に行けば耳鳴を忘れられることもできる。しかしうるさくて仕方がない時は、大音量で音楽を聞いてもごまかすことができない。

会話に支障をきたすし、集中したくても出来ないこともある。両手で耳を塞いでも止めることは出来ないのに、そうしてしまいたい衝動にかられる。



そして夜、耳鳴りがうるさくて眠れないことが頻繁にある。

病院に通い始めの頃は安定剤を処方されて服用すれば眠れたが、次第にその薬では眠れなくなった。最近は睡眠薬を服用して眠るようにしている。

(安定剤と睡眠薬は眠る30分前頃に服用するのがベスト。夕食後就寝まで時間があるのに服用してしまうと、眠るタイミングを外してしまうので気をつけましょう。)


「今夜は薬を飲まないで眠ろう。」と決心しても、結局眠れない時の明け方の焦燥感は何とも言えない。薬が無くとも眠れる体が望ましいのだが、今後徐々に自力で眠れるように努力したい。





もう一つ。これは普通の人がしない耳鳴で「アブミ骨筋性耳鳴り」がしている。※解説あり。

これは今のところ右耳だけで、時々1日数回鳴る。耳の中から聞こえてきてそれを他人に聞かせると聞こえるのである。(ある本には「チッ、チッ」と表現されていた。)これは本にも書いてあったし、私は妹に聞かせたことがあり、妹も驚いていた。


耳閉塞感や痛みと同様に耳鳴りが鳴る根本的原因の断定と、これを完全に治す薬は今の医学ではないらしい。現在服用している薬はあくまでも症状の緩和であって、完全に治癒できるものではない。(もちろん原因を予測したり研究開発はされているらしいが。)


耳鳴りは私のように一度ここまでしてしまうと、後は一生治らないと考えた方が楽みたいである。

「自分は心臓が動いているのと同じように耳鳴りもする人間なんだ。」と開き直った方が勝ちかも知れない。私はまだ日常生活に支障をきたしているが、もう何十年も耳鳴りがしている方に

「その内に慣れるよ。」と励ましてもらった。



耳鳴りは普通の人でも鳴ることなので、それが単に疲れからくるものなのか・そうでないのかを判断するのは難しいと思う。けれども、もし自分の中でほんの少しでも普段とは違う耳鳴がしていると感じた時は、大袈裟だと考えずにすぐ耳鼻科へ行くことを勧めたい。(聞こえにくさに関しても同様である。)

そして医者に自分の症状を正確に伝え、また医者の言った説明で分からないことがあれば、どんな些細なことでも納得できるまで質問し、不安を解消して欲しいと思う。

私の中でもっと早くつまり「聞こえにくさが限界と感じるまで我慢せずに」医者に行き直せば良かったと言う後悔がある。

決して他の方に不安を抱かせたいのではなく、一人でも多くの方の不安を解消したいと思い、ここに記しました。


≪解説≫他の人にも聞こえる耳鳴りって何?

本文中で「アブミ骨筋性耳鳴り」と記述しましたが、後に耳鼻科を変えた際に「アブミ骨筋性耳鳴りではない。」と言われました。この耳鳴は顔面神経麻痺の後遺症で起こるようです。私には顔面神経麻痺はありません。

顔面神経麻痺の後遺症治療

http://404yamai.net/bell-hunt/page-5/


私の場合、その耳鳴りは普段とは違う音で言葉で表現すると「ポコポコ…ポコポコ…」と何かが湧き出てくるような感じです。もしかして「これは人に聞かせたら聞こえるのでは?」と思い妹に聞かせたのだと思います。その時はその耳鳴りが鳴り出してすぐに自分の耳に妹の耳をピッタリくっ付けて聞かせました。

余談ですが妹は耳がとても良いです。例えば私が聞こえていた時を思い出すと、

家に誰か車などで来る時に他の家族が感知するずっと前から「OOおばちゃんの車が来た。」とか「OOおばちゃんのバイクが来た。」と音を正確に当てていました。それから少し間を置いて父親がその音を当て、私は自宅前に車などが来ると分かるのですが、それが誰の車なのかとは具体的には分かりませんでした。人に聞かせると分かる耳鳴を他覚的耳鳴と言うそうです。

自覚的耳鳴と他覚的耳鳴とは

http://33naridoc.com/a00kiso/a02jikaku.html


耳鳴りも現時点では完治は難しいですが、心構えとしては「心臓が動いているように自分は耳鳴りもするんだ。」と思えるようになれば楽だと思います。しかし、そこに至るまでやはり大変だと思います。「耳鳴りがして不快だ・苦しい・辛い」と言う気持ちを持つ自分を責めることなく認めて行き、同時に少しずつ耳鳴りに慣れて行くことで次第に心の負担も軽減していくことでしょう。


下記は福祉先進国デンマークの補聴器メーカーWIDEX社のリンクです。ご参考になさって下さい。

耳鳴りの専門的外来を実施している医療機関

http://japan.widex.com/ja-jp/hearing-loss/tinnitus/tinnitus-hospital




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失聴経験 4耳の状態 ④薬

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