インドの洗礼 その4 -レシプト-

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少しばかり、時計の針を戻そう。

我々が「黄色い鉄塊」でプンスカ発車した直後、白い歯麗しき運転手が、気さくに話しかけてきた。

運「どっから来た?中国?日本?」

俺「あ、日本す」

運「おー日本ね。俺っち結構日本人乗せてるよ。インド初めて?」

俺「初めてっす」

運「そっかー暑いでしょー。てかどこまで行くん?宿とか予約しとるん?地図は持ってるか?」

俺「いやーまだなんすよ。ガイドブックあるんで、まあ適当に探しますわ」

みたいな会話を、お互い訛りまくった英語で交わす。

優しい、感じのいい運転手。


、、、なんて、思わされてしまった。


嗚呼、なんたる愚かさよ。

成人したとは言え、田舎の大学生など、まだまだ世間知らずのひよっこ。

おまけに、初の海外旅行で舞い上がってしまい、注意力散漫。

運転手との何気無い会話の裏に隠された腹黒い思惑に、自分が重要な情報を図らずも垂れ流してしまったことにも、気づくことができなかったのである。


ガゴン!


と、俺がタクシーの窓でうっかりやって暫く経った頃。

運転手が突然豹変する。


運「ちなみに、タクシー乗車代金100ルピー払ってね。」

俺達「えっ!?」、、、一瞬耳を疑う三人。

みんなの読んで良かった!