ワークステーション

 


別に狙ったわけじゃないので、デスクトップをワークステーションにしたつもりは無いが、結果的にワークステーションっぽい、というか元クリエイターから見ても、羨ましいワークステーションだと言われた。


まずはパソコン及び周辺機器のクオリティとスペックの高さ。


一般的なビジネスオフィスの感覚からすると、大きすぎるデスクトップ。


ナイロンメッシュチェアーにマルチアングルアームサポート。


趣味性の高さから必然的に生まれちゃった、クリエイティビティを刺激するデザイン。


ビジュアルだけではなく、迫力の本格的ピュアオーディオシステムをビルトインしたデスクシステム。


ハイスペック大型ディスプレイと、本格オーディオスピーカー、プリメインアンプで着座位置からは想像できないほどの大迫力シアタービジョン、シアターサウンド。


ベストエフォートだが、1ギガbpsの快適光ファイバー通信環境。



全ては秋葉原から始まった。


メーカー製パソコンを安く買おうと、物色していた。


すると、そこには見慣れない光景が…。


パソコンを家電品だと思って分け入ったカオスな外神田には、野菜の直売品のように部品が売られており、はじめて「ジャンク品」という言葉を知った。


店舗には独自の店舗ブランドのBTOパソコンが販売されており、とにかく何もかもが別売りだった。


ま、とにかくリサーチしてから考え直そうと思い、いろんな店舗を昼前から夕方過ぎまで足が棒になるくらい物色した。


次回、まだ頭は混乱中だったが、書店でパソコンの本を読み漁り、部品を組み合わせて高性能で低価格なパソコンができることを念頭に置いてめぼしい店舗に行った。



ここで運命の出会いが…。


店舗を新装開店していたところに私がうろついていたわけだが、当然お店も新装開店セールで営業に力を入れている。


なんか店員と目が合った。


自分で言うのもなんだが、実は私は店員のスキルを見抜くのが非常に早い。


「いかがですか~、今ならマザーボードとCPUのセットで3000円割引きですよ~」


私:「分かりました。私はこれからパソコンを作ろうと思っている初心者です。ケース以外の全部の部品をここで買うので、実際に作るところまで教えてください」

「かしこまりました。ありがとうございます」「少々お待ちくださいませ」


別の人がやってきた。


Nさん。


考えていたブラックライトで光るケースを樹脂会社に特注していること、デスクの天板もアクリルで特注していること、オーディオシステムの予算、その頃非常に珍しかった冷陰極ランプを別注していること、これまたその当時珍しかったワイドディスプレイを注文したいこと、Macのキーボードにしたいこと、そして欲しいスペックなどと予算を告げて相手がどう出るか観察していた。


サラサラサラ…


この言葉が一番しっくりくる。


こちらがいちいちフムフム言っているあいだに、15分くらいで構成が決まっていた。


しかも予算以下。


オーバースペックを売ることはしない。


ホント、尊敬した。


より高いものを売ってやろう、というような卑しさが微塵も無い。


即決して地下鉄入口のUFJ銀行に25万引き出しに行った。


今回の中身入れ替えでも、偶然電話で話すことができた。


後任のKさんも電話だけで私の要求スペックを即座に理解してチョイスする素晴らしい店員さんだ。



パソコン、自転車、熱帯魚、釣り、オーディオ、趣味がいろいろあって、金がいくらあっても足りないが、ある意味全て自分のためだけの特注品だったので、値段以上の喜びがある。


男のロマンってか。

 

http://www.acry-ya.com/acry-ya_new/html/example/htm/acky/satou.htm

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