高校の同級生がいのちを絶ってしまった話。後日談

前話: 高校の同級生がいのちを絶ってしまった話。 2

成人式

 3年前の成人式は酷い雨の中でした。

中学の同級生との再会に興じる中、時折会場内をあいがいないかときょろきょろする自分がいました。

頭ではあいは亡くなったからこの会場にいる訳ないとわかっているのですが、夢にも出てきてくれないものですからつい探してしまいました。


例の友人

 あいが亡くなる日の近くまで、ずっとあいの家に泊まりこんでいたお通夜の受付をしていた友人。

彼女たちと1年半前、一緒にカラオケに行くことなりました。

その時はまだ彼女たちが赦せず、一緒に遊ぶことさえ平静を保てるか不安でした。

口を開けばどうしてあいを止めなかったと罵ってしまいそうで、自分が怖かったのです。

 それでもやっぱり、彼女たちは3年間を共に過ごしてきた友人です。

最後には笑って話せるようになりました。

これからもまたこうして、友人たちと一緒に過ごしていきたいと思います。


最後に

 ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

あいが生きていたこと、それを誰かに知って欲しくてここまで書いてきました。


 いつか自分が死んで、あいにまた出逢うことがあればその時は「何勝手に書いてんの!」と怒られるかもしれません。

ただ今でも、友人たちと集まっている中あいが「何騙されてんの?」とひょっこり顔を出すことを願っている自分がいます。


 ちなみに、今では年に1回くらい夢に出てきてくれます(笑)

たいていは夢の中は高校の教室であったり部室であったりしますが、あの頃と変わらない自分がいて、あの頃と変わらないあいや友人がいて、夢の中でもその一瞬がとてもいとおしく思えます。

今更ながらに言いますが、ちゃんと友達としての好きです!^^;


 あいと過ごした2年間はとても大切なもので、何にも代えがたい宝物です。

いつかまたあいと会うことがあれば、また一緒に沢山の馬鹿をしたいと思います。


 ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。


ひの あおい

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