死亡フラグ

「まいりました」


将棋の世界で、「何をやっても自分の負け」であることを「詰み」と言い、


自分の詰みが明らかになった時、こう言って自分の負けを認める。


映画とか小説で登場人物が死ぬ時、直前のアクションが死亡への伏線となっていることがあり、これを「死亡フラグ」と言う。


将棋の「詰み」と同じだなと思ったら、急に独断と偏見にまみれた「死亡フラグ集」を作ってみようと思い立ったので以下に記す。


1. ところ構わずイチャつくカップル


 ホラー映画のお約束。女の方は無駄にダイナマイトボディだったりする。マリファナとかやってたら更に死亡率アップだ。


2. 折角苦労して主人公の背後を取ったのに、昔話とか自分の理想とかペラペラおしゃべりする悪役


 はよ撃て。


3. 「よし、手分けして探そう」


 一人っきりになるのやめれ。


4.「ここは俺に任せて、先に行け」


 スローモーションになったら 100%生存不可。


5. 女の人や子供が、居眠りとか不注意で前を見ていないトラックの前に飛び出す


 「危ない!」と女の人や子供を突き飛ばして助けた人が助からない。


6. 新技術や新発見の生物を、軍事利用とかお金儲けに利用しようとする。
 
 物語の終盤で、自分が利用しようとしていた兵器とか怪物にやられる。しかも大体一番えげつない死に方で。


7. 物語の序盤でとんでもない秘密を知り、誰かに知らせようとする。


 あと一歩で絶対間に合わない。だって間に合ったら物語終わるし。


8.「かかれ!」って言われた手下


 主人公には傷一つ負わすことなく昇天するが、身のこなしはキレキレ。受け身は芸術品。


9. 銃撃戦の時、マシンガンを腰だめで乱射する敵


 多分当てる気ない。同じ腰だめでも抜群の命中率を誇る主人公によりご臨終。


10. 銃撃戦で物陰から勢いよく飛び出してくる敵


 あほか。


11. 見張り役


 音もなく消されるという、悲しい宿命を背負った戦士達。


12. 上から何かが首筋にポタリと垂れた


 上見ちゃダメ。


13. あまりの恐怖でパニくる


 自分がやられるついでに、怪物に居場所を知らせてしまったり、脱出経路が閉ざされてしまったりして周りに迷惑をかける、非常に困った人達。


14. セガール映画の敵全員


 セガール映画に悪役としてキャスティングされた時点で、お前はもう死んでいる。


15. 寝ていてふと目をさまし、窓が空いてカーテンが風に揺れているのを怪訝に思いながらも閉めた直後に家の中で物音がし、バットを握りしめてビクビクしながら見に行ったらネコか何かであることが分かり、ホッと一息ついた次の瞬間


 背後に誰か立っていてやられる。
 生還率 0%の必殺パターン。


たまーにこれら「お約束」の裏を、無理矢理じゃなくうまーく取ってくることがあると、こう思う。


「まいりました」


続く

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