A story of Recruitment1 「仕事ができるからモテるんじゃない。モテるから仕事ができるんだ!」

企業規模が違えどそのノウハウを活かして入社早々大活躍!・・・というイメージを

毎晩妻に説いていたのだ。


大手企業から採用担当として中小企業に転職してみれば、応募は少ないし、

面接を繰り返しても、話しこんでみたくなるような人に出会わない。

やはり、明日、社長に直接お願いするしかない。採用にかける予算が少な過ぎる。

できるだけ多くの媒体に露出して、且つ他社以上の人材を採用しようと思ったら、

それなりの企画に参画する必要があるのだ。

明日になれば、一気に解決の方向に向かうだろう。

時計はもう19時を過ぎていた。

「先に入って飲んでるぞ 怒」と先輩からLINEにメッセージがきていた。


「すいません、毎回お待たせしてしまって!」
先輩
「毎回学習してないな〜!」
「もてる男は、普段は女性を待たせているでしょうからたまにはいいでしょ!」
先輩
「すいません!ビールとハイボール追加で!あとぼんじり2本!」
先輩
「どうだ、中小企業は?面白いだろ?」
「ある意味面白いのかもしれませんけど、なんかしっくりこないんですよね〜。」
先輩
「600人採用の人事の神様が何言ってんだよ。」
「・・・(もう600人採用じゃないって。3名ですよ、3名)


「中小企業って、やっぱり人気ないっていうか。知名度もないし。給料安いし。やっぱりお金ないからなぁ。」
先輩
「だからぁ、そこが面白いんだよ。これからいくらでも伸ばしていけるんだぜ?」
「先輩はいつもプラス思考ですもん。そんなにうまくいかないこともあるんですよ。」
先輩
「何がうまくいかないんだよ。まだ始まったばっかだろ?」
「・・・・・」


これじゃあ、お悩み相談室である。


「そういえば、先輩の会社って採用どうやってやってるんですか?いい人採れてますか?」
先輩
「そりゃ、俺が採用されているっていうことは、いい人採れてるってことだろ。」


世の中の営業マンと呼ばれる人たちは、全てこのノリなのだろうか。

先輩
「しかもウチの会社なんて、対してお金かけてないのに人気企業ランキングとかで取り上げられてたぞ。」


「えっ、先輩の会社って産業廃棄物処理の会社でしょ?なんでランキング入ったりするんですか?」
「お前、ウチの会社バカにすんなよ!俺がいるくらいの会社だぞ!?」
「先輩の会社って、媒体は何社使ってますか?面接は?試験はどんなのやってるんですか?」
先輩
「・・・・・」
「ちょっと、何もったいぶってるんですか!?」
先輩
「お前さあ、最近モテてる?」
「は?」
先輩
「だからぁ、最近モテてるの?いや、モテてないだろうなぁ。」

昨年結婚したばかりの後輩にいう言葉ではない。

「いや、別にモテてはないですけど、何の関係があるんですか!」
先輩
「めちゃくちゃ関係ある!俺はモテてる!そして、モテると良い採用ができる!」

たしかに2歳の子持ちのクセして先輩の周りにはいつも華やかな女性が取り巻いている。

「仕事ができる先輩はモテますよね。自分だって、仕事で結果だせばモテに決まってます!」
先輩
「いや、逆だ。」
「は?」
先輩
「仕事ができるからモテるんじゃない。モテるから仕事ができるんだ!」
「は?」
先輩
「お前の仕事で言えば、モテなければ採用はうまくいかない!逆を言えば、モテれば採用もうまくいく!」

すでに先輩のトークに惹き付けられて、熱々でやってきたぼんじりは冷めていた。

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