何事も長続きしない半端な僕がたった1つの譲れない仕事感に気付けた話。-10万回の電話営業編-(3/3)

前編: 何事も長続きしない半端な僕がたった1つの譲れない仕事感に気付けた話。-転職借金編-(2/3)

投資運用会社への就職と営業マンの実態

2014年の4月、都内の投資運用会社への3度目の転職が決まった。

業務内容はとてもシンプル。


①電話帳にあるリストから個人宅に電話をかける。

②訪問の予定(アポイント)を取り付ける。

③商品案内をする。

④契約を結ぶ。


成果を出した分だけ歩合給が貰え、年齢役職関係なく成果に応じて賞与と昇格が決まる。

一般的に言う、外資系金融機関に勤める営業マン。

聞こえは格好良いが、その実態は中々ハードなものがある。




皆さんは、知らない会社から電話が掛かってきたらどうしますか?

○○さんこんにちは!株式会社〇〇の△△と申しまして、運用商品のご紹介でお電...
興味ないので結構です。(ガチャ切り)

そう、すぐに切る方が大半だと思う。物騒なことが多い今日の日本において正しい対応だと思うが、

こちらも胃がキリキリしながら電話をかけていたりするのが営業マンの実態だったりもする。


私が勤めている会社では、10年以上前の古い電話帳からあいうえお順に営業を掛けている。

因みに、一般的に電話営業を採用している会社ではもっと質の高いリストがあるのが普通なのだが...

その為、100件電話を掛けた時の結果の内訳は大体以下のようになる。


100件中...

【40件】:既に番号が使われていない。

【10件】:番号の持ち主が変わっている。

【10件】:判断能力の無いお子さんや高齢者の為、こちらから電話を切ってしまう。


この時点で既に全体の6割がアウトになる。


残り40件中...

【35件】:興味ない、結構です、ガチャ切り等々ほとんど会話ができず終了。

【04件】:何回か会話のキャッチボールが出来るが、投資という言葉を聞いて即切られる。

【01件】:会話が20-30分程続き見込み客の獲得に成功。たまにそのままアポイントが取れる。


因みに上記の結果は大袈裟ではなく寧ろ良い方である。

大体1日で400-500件の電話をかけ、平均で5000件に1件新規の契約が取れるのが

今までの統計上のデータである。

非効率で非生産的な仕事だと思いながら、これでも会社として数十年存続していたりするので

不思議だったりもする。


私もなんやかんやでそんな会社に勤めて約2年が経とうとしている。

掛けた電話件数を算出すると約100,000件もの電話をかけていたことになる。

古い電話帳から電話をかけている+平日の午前中-夕方まで掛ける為、

必然的に電話に出るのは、年金世代の方々が大半を占める。



年金世代の生活の実態

今まで通算1000人以上の年金世代の方と会話をしてきたと思う。

年金世代の方と言えば、高度経済成長期やバブルを経験し豊かな生活を送っている人が

多いと感じるのではないかと思うが、実際に経験して分かったのは、

苦しい生活を送っている年金世代の方があまりにも多すぎるという悲しい現実だ。


100人の年金世代の方に

昨年度から消費税に加えて物価も上がってしまったので、「年金世代にとっては生活が厳しいよ」なんて言われる方は多いです。〇〇様の方ではいかがですか?

こんな質問をした時の反応の内訳は概ね以下の様になる。(あくまで主観)


100人中

【2人】:お金も豊かで心も豊か。

将来に向けて貯金したり不動産買ったりしてたから問題無いわよ。お金もあとは子供に残せてあげればいいと思ってるわ。それに今は自分の楽しみでコーラスをやったりしてるからとっても幸せに過ごせているわね。


【3人】:お金は豊かだが、心は貧しい。

何も困ってないわね。私のことをもっと調べてから電話した方がいいわよ。こっちじゃそこそこ有名なんだから。息子も〇〇大卒業して今は海外で仕事しているみたい。それにあたしはね...(自慢話が続く)



【20人】:お金は最低限、心は豊か。

かなり厳しいわね。でもね、それでいいの。今はものすごく安いお金で市や区の施設でお友達とカラオケしたり体操教室に通えたりするのよ。それ以上の生活は望まないわ。年に1回、子供達と旅行に行くのが唯一の楽しみね。



【65人】:お金は貧しく、心はあまり豊かでない。

厳しいに決まっているじゃない!年金だけで足りるわけないんだから。今の生活が維持できれば何もいらないわ。遊ぶ時間やお金もないんだから節約する他ないわね。


【10人】:お金は他者からの支援が必要、心も貧しい。

子供の世話になってるから何も私では出来ないわ。お金の管理も任せっぱなし。一緒に暮らしてもらってるだけでも感謝しなくちゃ。〇〇総理じゃ駄目よ。景気悪くなるばかりだし、文句を言ってやりたい位だわ!



何だかとても寂しい気がするが、これが私が見た真実だったのだ。

私はとてもショックだった。


たった1つの共通した思い

先進国である日本においても貧富の差は確実に存在している。

最近では、貧しい老後を送っている年金世代のことを総称して「下流老人」という

言葉が広まっている時代なのだ。


ただ、ここから学ぶべきは「今の内からお金を沢山稼いでいっぱい貯金をしましょう!」

という事では無く、心豊かにこれからを過ごすにはどうしたら良いかという点で見て欲しい。


私はこの仕事をして2年間、年金世代の方が口を揃えて言われる共通した思いを見つけた。


それは、

子供には幸せになって欲しい。


と言うとてもシンプルな思いである。その言葉の重みは計り知れない。

それが親の願いであり、自らの時間やお金の多くを犠牲にしてもそれだけは譲れないのだ。

私が印象に残っている年金世代の女性のお客様でこんな話をされたことがある。



私はもう年も年だからお金を使うことも限られるし、買いたい物も無いから問題無いのよ。

でもね、子供にはまだ沢山の時間と大きな可能性があるじゃない。私が病気になったり死んだ時にお金の面でも面倒を見てもらう事でも負担になることだけは絶対にしたくないの。

子供には1回きりの自分の人生を思い切り楽しんで生きて欲しい。私の事を気にして無駄な時間を過ごして欲しくない。本当に幸せになって欲しい。ただそれだけなの。

これが親として、母としての想いなのよ。

そう言われた時、ガツンと衝撃を受けた事を今でも鮮明に覚えている。

そして、私は自分に問い正した。

自分は果たして自分の人生を思い切り楽しんでいるのだろうか?


残念ながらその答えは間違いなくNoだった。

生活の為、家族の為、そういう言葉で自分の本心を嘘で包み自分の気持ちを塞ぎこんでいた。


そして、私は決意をした。

名前の通りに自分が星の様に輝き、自分の人生を思い切り楽しもう!

そして、皆が自分の人生を思い切り生き輝けるようなお手伝いを出来る人間になろう!

それが私の譲れない仕事感であることに改めて気づくことができた。

でもそれと同時に、新卒の時に思っていた仕事感とほとんど変わっていないことにも気づき、

あぁ、それが私の本心なんだと素直に受け取ることが出来た。


あとがき

今こうして自分の人生を振り返ってみると、自分の軸を持たないまま

ブレにブレながら現在に至ったなぁと思います。

その中でも良かったのは、社会に適応するために自分を殺すのではなく、自分の人生を主体的に

生きる為に学び・行動をしてきたことです。


私たちの親は常に子供を第一に考え、お金も時間も労力も掛けて立派に育て上げてくれました。

そんな親が老後を迎え、お金に苦しみ自分が本当にやりたいことを出来ずに生涯を終えてしまう

としたらとっても悲しいですよね。


私たちが自分の人生を思い切り生きて最高な人生を送ることは、親に対する恩返しであり

責任だと私は思います。なので、まずは私自身がその恩返しをするべく思い切り生き、

そんな人が沢山増えていくような関わりが持てるように働きかけを行っていきたいのです。


具体的には

①その人がどんな<人生>を送りたいか

②その人がどんな仕事上においての<キャリア>を歩んで行きたいのか

③その人が理想とするライフプランを叶える為にどう<お金>を扱うのか

「ライフ」「キャリア」「マネー」の3つの領域に携わり、支援者としてサービスを

提供をできる人間になります。


その決意を胸に今、会社員を退職することを決め、独立をする為の準備をしているところです。

これがどうなるかは誰にもわからないですが、たった一つ言えるのは

僕は今、自分に対して大きな期待を抱いていて、

少年のようにワクワクする気持ちを持っているということです。


そして、最後に

「自分は果たして自分の人生を思い切り楽しんでいるのだろうか?」

皆さんはこの質問に自信を持ってYes!と言えますか?


長文にわたったストーリーをご拝読いただき有難うございました。



少しでも興味関心を持って下さった方、是非繋がりましょう!

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