釣り

           

きっかけはいつだったのか忘れたが、一人でちょくちょく行くようになったのは3年前くらいから。


私の父親は釣りのセミプロとも言える腕前で、私が小学生の頃から「夜の磯釣り」など、子供にはあまりにも危険そうなポイントにも容赦なく連れて行った。


また、その水深の深さから非常に大物が狙いやすい伝説の「矢越岬」にも船渡しで行ったこともある。


もちろん岩場に船を寄せるだけ(くっつけると船が壊れる)なので、舳先からリュックを背負って跳ばなければならない。


タイミングを誤れば落ちる。


波が上がった瞬間に跳ぶ。


命懸けだ。


しかも、海が時化ると基本的には早めに迎えに来るが、船を出せないほど時化ると来ない。


時化が収まるまで。


その間の避難場所の確保と食料、水、などは必需品。


オイオイ、釣りバカ日誌でもそこまでやらないぜ。


でも45cmのアブラコを、落としで釣った。


ははは。


同級生の誘いもあり、釣りに行くことになったが、いかんせん道具が一つもない。


オヤジに一言「貸して」、と言ったら、投げ竿3本、小竿1本、リール4個、三脚1本、タモ1本、その他仕掛けやオモリ、針、バケツ、ライフジャケット、と、フルセット。


笑いが止まらなかったが、祖父の代からのものもあり、初心者の私に壊されても惜しくないものばかりとのこと。


ま、当たり前だろう。


しかし、私の扱い方が乱暴だったり、釣りの常識から外れた使い方をして壊しても、さすが器用さには他の追随を許さないオヤジだけあり、なんでも直してしまう。


普通に考えて、どうやっても使い物にならなくなったようなものも、なんとか使えるレベルまで持っていく。


スゴイ。さすがセミプロ。


実際に国鉄の組合主催の釣り大会では常勝。


あまりのトロフィーの多さに、全て処分したほどだ。


ところで、私の他の趣味と違って、釣りだけは道具にこだわらない。


ま、経験もあるが、釣り道具にこだわったら結構金がかかる。


そのわりに消耗品が多い。


いい道具を揃えて釣れなければ恥ずかしい。


で、そのお下がりの釣り道具で釣った魚は「52cmのアブラコ」「36cmのソイ」その他真イカ、ドンコ、ガンズナガ、タコ、タナゴ、ハモドコ、カジカ、などなど。


ボロ竿と言っちゃオヤジに怒られるかもしれないが、船でなく磯から52cmのアブラコは滅多に釣れない。


それからというもの…仕掛けも自分で作り、テグスも自分で巻いて、魚も捌くようになった。


全部オヤジに教えてもらった。


ただし、私の弱点としてポイント知識の少なさが挙げられる。


ここ北海道の雪も解けたことだし、酒でも差し入れてポイント教えてもらうか。


ははは…。


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