[ビリギャル]学年でビリだったギャルが、1年で偏差値を40あげて日本でトップの私立大学、慶應大学に現役で合格した話

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冗談抜きで、「Happy」のつづりとか、I my me mineとか、そういうのからスタートです。

ちなみに、1年半後に彼女が到達すべき英語力はこれを読み込むことです。

          (2013年 慶應義塾大学 総合政策学部 問題より抜粋)


まぁ、当たり前ですけど、「最難関」です。

僕は一応、TOEICで990点とか持ってます。だからこそ、あの時の彼女の実力と、到達したレベルの差の異常さは一番良く分かってます。正直、あの段階では「アルファベットは何とか分かる」というレベルだったのです。それが、1年半後にはこの上記の英文で構成される問題で80%以上を得点していました。


これ、何が凄いかわかりますか?

もう友達と約束はしているから、遊ばないといけない。でも、塾の予習もしなければならない。だって決めたし、先生と約束したから。だから、カラオケボックスで塾の予習をするという「両立」をはかったのです(笑)

彼女は、予習した分のチェックやなんかが終わったらちょっと寝かしてほしいとかいって机で少し仮眠をとり、また勉強するなんてやってました。



邪魔をする奴、応援する人


当然ですが、彼女は明らかに「豹変」しました。

夏休みの間に英語に関しては、中学校の復習を終わらせました。つまり1ヶ月程度の間に3年分を猛烈に復習したのです。

日本史も、「学研 マンガ日本の歴史」を全巻購入し、読み切りました。

(集英社か学研か、どっちがいいか?でもめたのをまだ鮮明に覚えています。確か、集英社のなら本屋で見つかったけど、僕が指定したのは学研のだった。集英社でいいか?というので、ダメ!学研のを!っていったら、結局、全部親御さんがそろえてくれてました)

夏休みが終わりました。

彼女には、「学校の勉強はみんなのための授業。だから、君は君の勉強をしなさい」と指示しました。

すると、彼女は完全に学校の授業をシカトしてしまいました。

授業は完全に無視。しかし、猛烈に勉強している。

先生側としてみれば、嫌な気持ちしかしなかったでしょう。


でも、学校の授業って、「学校側の都合でプログラムが作られている」訳なので、それに合わせるのもおかしな話です。

やりたいことが明確に決まった彼女には、必要のないものでした。

学校の先生たちからは、「慶応目指すとかいってるらしい。狂った」とか言われたそうです。

まぁ、学校一の問題児が日本でトップの私大である慶応を目指すといってるわけですから、そう思われても当然かもしれません。

ちなみに彼女は、外部進学コースではなく内部進学コースだったので、余計に苦々しい思いだったのでしょう。

余談ですが、中高大一貫の高校に通うと、外部進学を目指す子は先生から嫌な対応をされます。当然です。学校側としてみれば、お客さんが外に逃げるわけですから、価値観として「上にあがるのが当然」というのを植え付けます。

学校側としてみれば、内部進学コースの彼女が外部進学を目指してガンガン勉強してしまったら、他の子にも影響を及ぼす可能性がある訳で、排除しようとするのは当然です。

とことん邪魔をしようとしますよね。

一方で、頑張る彼女をみて、クラスの子たちは応援するようになってきました。

「ねー、先生聞いて!〇〇が手作りのお守りを作ってくれた!」とか、ものすごく嬉しそうでした。

そうして彼女は、徐々に実力を蓄積していき、結果も出し始めました。


                  (実際の彼女の記述模試の成績表です)

なんと記述模試で英語が偏差値70を超えてきました。

英語重視で学習をしていたので、なおさら嬉しかったのでしょう。

学年でも187人中13番です。

全国でトップ1万人。

しかし、それでもやはり慶応は厳しい。


右下の方を見ていただければわかりますが、合格判定は「E」です。

この辺りから、僕自身も、だんだん、彼女に対して厳しく当たるようになっていきました。

もう信頼関係はできてきた。あとはムチを打つべし。



やっぱり私、無理だと思う



人間、賢くなってくると、だんだんいろんなことが分かってきます。いろんなことが見えてきます。からくりにも精通してきます。すると、「疑念」が浮かび始めます。

これまではただがむしゃらに頑張ってきた。で、なんか分かってきた。

「私、なんで慶応に行きたいの?」

「慶應じゃないとダメなの?」

「てか、難しすぎでしょう?無理じゃん。こんだけやってんのに。もうこれ以上は無理だし」


そういう言葉がちらほら聞こえてきました。

でも、彼女のすごいところは、「それでも、やるべきことをやっていました」。

多くの人は、愚痴るときには手が止まっているし、やらなくなっちゃう。

でも、彼女は、予習や宿題を言われた分きちんとこなして、それプラスαで愚痴を言ってました(笑)


「あん? お前、日本一の大学目指してんだよ。超一流のところに合格するのに、二流の努力で通用するわけねーだろうが。超一流になるには、超一流のことやらないけないんだよ!ボケー」

彼女は、ボソッと言いました。

「やっぱり私、無理だと思う」


僕は彼女に言いました。

「あのさ、明日学校休んでさ、新幹線乗って慶応行っておいで。見に行って来い。で、肌で感じてこい。」


「分かりました」


彼女はその時期、元気がなかった。だから、カンフル剤が必要でした。


次の日、彼女は新幹線に乗って東京に行ったそうです。

この辺は後日談で、本人や親御さんから聞いた話なので、あくまで伝聞です。

この時期の彼女は相当荒れていたらしく、お母さんに、


「割ってもいい皿はあるか?」と聞いてきたそうです(笑) そんなんあるわけないのに。


でも、お母さんは、意図が分かったそうで、袋を2枚重ねにしてその中にお皿を入れてあげたとか。

彼女は、角にそのお皿を投げつけ、パリーンとわって、「あー、スッキリした!」といって、回復したりとかしてたとか。

余談ですが、こういうのって「母の度量」ですよね。すごいなぁと思います。

こんな人はなかなかいないです。


時間との勝負


やっていることは間違っていない。そんな状態でした。あとは、時間との勝負。

正直、すべての教科が「あとちょっと」という感じになってきました。

もう「一流」なんだけれど、「超一流」にはなりきれない感じ。

その時には、ホリエモンが逮捕されるとかされないとかそんなような時期だったりもした記憶があります。

「世間的にはホリエモンって悪者にされてるけどさ、必ずしもそうじゃないよね。なんで?」など、そんな質問をしたりして、多面的に情報をとらえるというような練習をしたりしながら、

単語をアホみたいに覚えたり、もう一度流れをおさらいするために、

マンガ日本の歴史全巻を週末に5周りよんでこい!と指示したり。

で、月曜の夕方に、「まだ3周りしか読めてないのでずびばぜん><」と泣きながら塾に電話があったり。

このころの彼女は、ノーメイク・黒髪・スウェットでした(笑)。

髪とかファッションに時間をかけているのがもったいないと言っていました。

「もう私女捨ててるから」

「慶応うかりてぇーーーー!」

言葉遣いはまだまだギャルっぽさを残しながらも、立ち居振る舞いと知識はもう全然違います。ループしていた辞書もボロボロ。



いよいよ受験


あと一か月時間をください。

僕は本当にそう思いました。

あと一か月あれば確実にラインに載せられる。

そう思いました。

過去問をやらせても、5分5分というところまできました。

滑り止め、明治・関西学院。

この時点で凄いことです。ちょっと前まで、Strongの意味が分からないとか冗談としか思えません。

対抗、上智。

本命、慶応。


とても、偏差値が30だった、学年でビリだった子の受験校とは思えない陣容です。



合格発表


結果、慶應義塾大学 明治、関学に合格。

最初電話で彼女からの一報を聞いたときには、素直に「泣きました」。


「おめでとう!」

「ありがとうございます」

「おめでとう!」

「ありがとうございます」

「ありがとう」

「おめでとうございます」

なんか、興奮して途中から、逆のこと言ってたりしました。



今思うこと


大学受験の講師をやってきて、思うのは、東大・京大・医学部・慶応・早稲田・上智は正直に言って、別格だなということ。

最終的には運も必要です。

やはり人気の大学ですし、東京にあるというだけで、必然的に競争率が高ります。その中で結果を出すというのは、万全の準備+αが必要 になってくる。

さやかちゃんの指導の記録と他の人の指導の記録を見ても、明らかに違うと思えるのが、「愚痴を言ってるときに手を止めているかどうか」ということ。そして、明るさ。とにかくパワーがありました。もちろん、美人だったのもあるでしょうけれど、教室中のだれもが彼女の一挙手一投足に注目していました。そして、彼女と僕の問答に大笑いが起きていました。人からパワーを吸い取る人がいますけれど、彼女はむしろパワーを与えてくれる人でした。

あと、何より「家族が凄かった」と僕は思います。

そもそもね、偏差値が30の子が慶應を目指そうとする。「頑張って!」って普通は言わないです。言えないです。「何バカな事言ってんの?現実を見なさい」これが普通の親です。「まず、学校の定期テストの赤点をどうにかしなさい!」と一喝して、意味が分からない定期テストの丸暗記をさせようとする。中学校のレベルに戻る必要があるから、それをやりたいといっても、「いや、定期テストが・・・・・・」となる。もうね、何度もそれを経験してきて、結局、親のサポートや意識、つまり環境でモチベーションなんて圧倒的に変わる訳で、その点、親子の信頼関係にものすごく依存するなぁと実感します。そういう意味で、彼女を信じきったご両親は凄いです。もちろん、一番凄いのは本人なんですよね。68万人抜きて(笑)尋常じゃないですよ。本当に。どれだけの精神力なんだと。


僕は、今、坪田塾という塾の塾長をしています。

テーマは、「塾生の人生を応援する」。根底は、大学受験っていうのはあくまでもツールでしかなくて、とにかく

「夢はでかく設定し、愚痴を言いながらでも前に向かって進んで、でも大雑把じゃなくて科学的な根拠を持って進んで、とにかく誰もが無理っていうようなことを実現しちゃおうぜ!失敗したら、それをネタに今度は社会で頑張ればいいじゃん!なんか、学生のうちから変に現実的になったり、斜に構えて、最初から無理なんて決めつけてんじゃねーよ!やってやろうぜ!」

ということなわけです。批判もされることもあるだろうし、変な宗教かと思ったとかいわれることもありますが、要するに、人は、がむしゃらに前向きに生きようとパワーを持って進む人が出てきたら、足を引っ張りたくなるんですよね。で、失敗したら「ほらね、ざまーみろ」というと、成功したら「ラッキーだったんだよ」って、斜に構える。

なんか、そういうの嫌いなんです。

もっと、「ほら!大人になるって楽しいだろ?こんなわけわかんないことやってんだぜ?」と、

いろんなことをやっています。

そして、次は、彼女たちの子どもたちを教えたいなーとワクワクしてます。


僕は、彼女は絶対に成功すると思います。

彼女は苦労をしながらも、自分がやりたいことがあれば、仲間を作って、誰しもに好かれながら、そして「バカだなー」と言われながら、笑いと話題の中心となって、超一流のことを成し遂げていくんだろうなーと信じています。慶応卒という看板とともに。

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*追記*

今回のストーリーが面白かったと思っていただけましたら、ぜひ本もご購読ください。


★書名:「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」

★出版社:KADOKAWA

★ISBNコード: 978-4-04-891983-8


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