世界一周中、スペインのバルセロナで起きたすごい偶然から学んだ、当たり前だけど大事なこと

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2015年2月から8月までの約半年間を使って、世界一周の旅をしました。
韓国からスタートし、東南アジアを抜けた後は、
西へ西へ、ネパール、インド、エジプト、イスラエルと移動し、
そこから飛行機でスペイン バルセロナに向かう途中

ぼくは偶然ある女性と知り合あったのです。

彼女は多分カトリックで、しかも飛行機が苦手だったのでしょう。
胸の前で十字架を切り、離陸前にお祈りをしていました。

そして、彼女が三列シートの左端、ぼくが右端に座っていたんですが、
離陸後は真ん中の席も使い、すぐに寝てしまいました。
きっと疲れていたのでしょう。


しかし実は、
このフライトで、ぼくの席は元々違う場所にありました。
本来のぼくの席に老人が間違えて座っていたため、気を利かせたぼくは席を変えて、元々その老人の席だった場所に移動したのでした。

その結果、カトリックで飛行機が苦手な例の彼女と知り合うことになります。

偶然とは恐ろしいものです。


そんなちょっとしたドタバタの最中、彼女はその席交換を手伝ってくれたので、
「ありがとう」
と伝えたのですが、なにも答えてくれませんでした。

うーん、

柔らかな表情で微笑んでいるので、冷たい人ということはなさそうでした。
さらに離陸してすぐの頃、彼女がとても眠たそうにしているので、
「真ん中の席も使って寝ていいよ」
と伝えると、どうも英語が分からない様子だったので、身振り手振りで伝えると、嬉しそうに寝始めました。
スペイン、南米は英語が通じないと聞いてはいましたが、やっぱりスペイン語を学ばなければ、と覚悟した瞬間でした。



そして何時間かかった頃か忘れてしまいましたが、とにかくスペイン バルセロナに着陸寸前の頃、彼女が身振り手振りで話かけてきました。

「ペン持ってない?」

ぼくはいつも付けている日記帳の脇から慌ててペンを引き抜き、彼女に渡します。
すると彼女は紙に、英語で自己紹介を書き始めました。

あれ?

と少し違和感を感じたものの、2つ目の文で全て納得することになります。



「私は耳が聞こえないの」



あぁー!納得!

ぼくが話した英語が分からなかったのではなくて、そもそもぼくの声が聞こえてなかったんだ、と納得しました。

そして、人生初めての筆談。

バルセロナに来た理由、バルセロナでの観光、どこに泊まるのかなどを尋ねられましたが…

ぼくの回答は全て、
「まだ決めていない」
でした。

心配に思った彼女は、
「私たちはもう友達だから、わからないことがあったらなんでも聞いて」
「空港までお母さんが迎えに来ているから、新しい友達のあなたを会わせるわ」
と何やらちょっと急展開なのですが、ともかくありがたい限りです。

そして無事にスペイン入国後、
お母さんに挨拶をすると、とても優しく迎えてくれました。

彼女とお母さんが手話で会話をして、どうやらぼくの予定が何も決まっていないことを知ると、

「うちに泊まりにきなさい」

と言っていただき、なんとバルセロナ在住一家のお家に泊めていただくことになりました。
出会って間もない人について行くということに、少しの警戒心も抱かなかったと言うと嘘になります。

でも、

純粋に、もっと話がしたいという想いから、警戒心を捨て去り、泊めていただくことに決めたのでした。


そしてその一家には、バルセロナ滞在中の6日間をまるまるお世話になりました。
お父さんお母さん、彼女と妹の4人家族はジョージア(旧グルジア)からの移民の方々で、全員が耳の聞こえない一家でした。

その6日間で彼女の家族や友達も含めて、耳の聞こえない人達とたくさんの時間を共にし、彼らの視点から街を見ることができました。


もちろん、網羅的に色々な障がいと触れたわけではなく、
今回のこのお話はご意見・ご批判も大歓迎なのですが、
とにかくぼくは
耳に障がいを持った方たちとの付き合いかたというのを、少しだけ学ぶことができました。

もっとも、第一に学んだことは、付き合いかたということに関して、

学ぶことはそれほどない

ということでした。

それほどに彼らは普通でした。

彼らは、ぼくたちにも分かりやすい手話を使って、街中で意思表示をしました。
コーヒーを飲んだり、買い物をしたり、夜になればビールを飲みました。


彼らは、とてもおしゃべりでした。
手話を使って、何時間でも喋り続けました。

みんなの読んで良かった!

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