トラックメイキングにハマった歴史を語る〜Roland Groove box編〜MC-505とSP808

新宿のディスコ入り浸りの10代

まずは簡単に音楽遍歴を。

中学からバンドをやってて、ドラムを叩いてました。

高校の時は勉強もせず、軽音、そして夕方からディスコに入り浸る生活。

1980ー90年代の10代に触れたディスコやダンスミュージック、ロックの血中濃度は高く、いまでもその時代が真ん中です。

そんな青春時代を超え、20代後半くらい、2000年手前、1998年にくらいかな。

家電量販店の音楽コーナーに行った時に、こんな楽器が陳列されていて最初は意味不明すぎて、閉店まで未知なる機械に触れる原始人のような気持ちで恐々触ってたわけです。


Roland MC-505

なんだこれ?

まず概念も機能も意味もまったくわからず、急に爆音が店内に流れないか?壊れないかおどおどしながら、つまみをいじってたわけです。

勇気を振り絞って店員に

「こ、これ。なんですか?」

って聞くと、店員は「あぁ、面倒な素人が来たなぁ。という目線で」

「シーケンサーです(が、なにか?という言葉にならない語尾)」

「シ?シーケンサーって何ですか?」と聞いては見たものの、その説明もわからず。

まぁ習うより慣れろで、大雑把なことを掴むまで数時間はその場を離れなかった気がします。迷惑な客だったと思います。

数日楽器屋に通い概念を獲得

でも、だんだん見えてくるわけです。その意味が。全てのボタンやつまみには意味があるわけだ。


特に、この楽器の中心部。よく見ると、フェーダーと呼ばれるスライドするつまみと、下に光るボタン。

一番左の「R」というボタンの下には、繋がるように「BD」「SD」ボタンがある。

ここが攻撃すべき本丸と見抜くわけです。

ボタンを押すと、そのパート。つまり「R」はドラムセットで「BD」はバスドラム、「SD」はスネアドラムといった個々の音。押すとあらかじめ用意されたリズムがながれる仕組み。

同様に1ー7まではシンセサイザでメロディーやベースなどの音が入っていて、それらを抜いたり重ねたり、フェーダーで音量のバランスを調整するわけです。

そしてそれぞれのパートは一小節や4小節といった短い繰り返し(ループサウンド)になっていて、特にダンスミュージックはこのパートと呼ばれる楽器を抜いたりさしたりして作られるので、あっという間にそれっぽい曲構成になるんです。

逆に言えば、これでダンスミュージックの基礎を学ぶ教材にもなる機材なんですよね。

このあたりはYouTubeを見るとわかりやすいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=PfBJsUme8rk

まぁ、当時はYouTubeがなかったので、勉強するのに苦労しましたが、いまはいい時代ですよね。

ただ、これだけで作り始めると結構インターフェイスが面倒で、PCを使うようになるわけです。

Roland MC-505

ついに購入

ペットショップに通うと、「この子が俺を呼んでる」的な妄想スイッチが入るのですが、まさにMC-505は店を後にするたびに後ろ髪を掴むわけです。

で、気づいたらこれが家に鎮座したわけで。それからは、打ち込む日々。。。と思いきや、本と一緒で本屋で運命の出会いを感じた本も家の本棚に入れた瞬間、安心感とともに積ん読の運命に。

釣った魚が泳いでるわけです。

まぁ、あるある話なのですが、言い訳をすると、こうしたオールインワンの打ち込みと言われる作曲から演奏までできる機材は、この曲作り部分が結構面倒で、プリセットを鳴らして終わるんですよ。

そうこうしているうちに、また楽器屋で発見するわけです。

そこで、当時よくこの機材の横に鎮座してた機材を目にしてしまうわけです。

まさに、これって変な商法にひっかかった情弱な買い方ですよね。


ROLAND SP808 サンプラー登場


また、「これなんですか?」から始まるのですが、店員曰く

「これはサンプラーですね」

それなら何となくわかる。昔カセットテープで重ねどりしてたマルチトラックレコーダーがあったけど、まさにこれは、音声をそのまま各トラックに録音して重ねどりできるやつだ。

しかも、右側の16個のボタンに割り当ててポンだしできるやつ。

記録媒体がなんとも懐かしい、ZIPディスクというやつ。

MOでもFloppyでもなく、ZIP。

もうこの辺り見たこともない人のほうが多いんじゃないかな。

これは直感的に使えるので、相当重宝しました。

右上にあるD-BEAMで音声を加工したりして遊べるのですが、いまでもこの機材、SDメモリにして小型化して売れるんじゃないかなと思うほど。

これで結構曲作りしてましたね。

結局、MC-505から出す音を、このSP808にループ録音して重ねるような作り方が多かった気がします。

とはいえ、これでも結局は意外に面倒な作業がつづくわけです。

ぼくはRoland派だったわけですが、HipHop系の人たちはAKAIに行って同じことをしているわけです。


今にして思えば、HipHopやビックビートと呼ばれるジャンルは好きなレコードから曲の一部をサンプリングして、それをまわしながら、曲作りするので、こうした機材だけで作り込むのもあっていたと思います。特にこのMPCシリーズは、サンプリングしたものを直感的に指ドラムしてリズムを作るのがメインなので、結構楽しくできます。

楽曲構成を考えたダンス系音楽の場合は、シンセやボーカルなどメロディアスな部分が重要になってしまい、一曲作るのに初心者だと挫折しがちなんですよね。考え過ぎてしまうこともあり。

なので、こうした機材だけで一曲作ろうとすると、結構無理があって、挫折の日々が続きます。

そこで、ヒップホップに行けばいいんですが、そういうわけにも行かず、色々な機材をあーでもないこーでもない試すわけですが、やはり曲作りはPCのほうが断然楽で、その辺りに行き着こうとします。

そこでたどり着いたのが、当時で始めたばかりの、気鋭のDAW

Ableton Live

なんです。


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