仕事と子育ての忙しさでボロボロに劣化した30代女がエステに通うのをあきらめた結果・・・
世界金融危機と人生のビックイベントが同時に起こる
2007年、冬。
その頃私はまだ20代。新卒から働いていた会社で専門職につき、仕事はハードだったけどやりがいがあって、楽しい毎日だった。
それがサブプライムローン問題からの世界金融危機のあおりを受け、会社は急に傾き始めた。一気に職場は張り詰めたような空気になった。
しかもそれだけじゃなかった。
なんとお腹にベイビー発覚!!
喜びもつかの間、おそるおそるの私の妊娠報告に上司は凍り付いてしまった。
ピキ―――――ンッ
『子どもを大切に育てたい。でも仕事も大好きだし続けたい・・・。』
今でこそ女性の社会進出を安倍政権が積極的に推し進めているけど、当時は世間の意識もそこまでではなく、傾き始めた小さな会社で産後も仕事を続けるなんて前例がなかった。
それでもまだ20代で稼ぎの少なかった私たち夫婦にとっては、共働きの方が安心だった。
雑用使いで走り回り、スプラッター伝説になる
他の人がどんどんリストラされていく中、なんとか残ることは出来たけど専門職を外され、パートに左遷された。
人手が足りなかったので、私が雑用を全て一人で引き受けることに。一日のうち座れるのは10分くらいしかなく、大半をお茶くみや掃除、荷物取り、電話対応などをしながら走り回っていた。ありがたいことに身体だけは丈夫だった。
出産後、認可保育園も認証保育園もいっぱいで、家から遠い私立の保育園にやっと一人枠を見つけて子供を預けることが出来た。
おかげで仕事には復帰出来たけど、私立の保育園は保育料がかさみ、お給料の殆どが流れて行ってしまう状態に。
ギリギリの経営をしている会社はいつも人手不足で休むことが出来ず、夫も忙しくてあてに出来ない。
ある日、子供が病気でどうしても看てもらう人が見つからず、仕事を休んだ。次の日出社すると上司から『次は妊娠しない女性を雇いたい』って言われた。上司も女性だったけど・・・
トイレで泣きながら、私は転職活動を始めることを決めた。
ある日、帰宅がいつもより遅れた。夕食を作るために慌てて野菜を切っていたら、
ざくっ
気付くと左の小指の爪の半分から上がなかった。切り口から指の骨が見えている!!
貧血を起こし一瞬気絶。
結局、小指は無事だったけど、そのせいで今でもちょっと短いです(笑)このスプラッター事件は会社で伝説になってしまった。
みなさん包丁は気を付けましょう~。
新しい会社で7歳以上老けてみられる
その後、なんとか別の会社に転職することが出来た。
子どもがいる状態で転職出来たなんて奇跡だと思った。
お給料も良くなり、雑用をやる必要もなくなったけど、慣れない営業職で右も左も分からず、前よりももっと忙しくなってしまった。生活も不規則になり、ストレスで太ったり痩せたりを繰り返すようになった。
ある日、とある企画のチームで打ち合わせをしていると、チームの男性に
と言われた。
は?あなた私より7歳も年上じゃんよ。ってことは軽く7歳以上老けて見られてたってこと?
まだアラサーなのにアラフォーに間違えられたってこと??
がーん
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