上半期提案書査定、新人NO.1。でも、下半期は最低ランクでした。

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私はたまたま1番が取れていただけだったのです。たまたま数を打って当たっていただけだったのです。

その拍子に下半期の査定では最低ランクのEランクを取ってしまいました。もちろん、上半期同様本気を尽くして作り込んだにも関わらずです。

私はわかっていませんでした。
わかっていないから良い時の提案書を再現できませんでした。


振り返ってみると、新人研修で1番を取れた時はいつもと違う分析方法を取っていました。それもたまたまいつものやり方に飽きて、違う方法をやっていただけでした。

支店の代表になれたのも、たまたま1番をとってしまったから提案書を作るのが上手いと思われていただけでした。そして、ただ単に先輩が作るのがめんどうだったからにすぎませんでした。

上半期の査定で好成績を残せたのも、たまたま本質を突く提案書になっていただけでした。もちろん、他と何が違うのかには気がついていませんでした。


実はその翌年に某コンサルティング企業に依頼して、分析ツールを導入したのですが、このツールは私が1番をとった提案書の内容とあまり代わり映えはなかったのです。

しかし、たまたまヒットしていただけの私にはそのことに気がついてすら、いませんでした。


当時の私には、何が高評価のきっかけになっていたのか、わかっていませんでした。

しかし、今ならはっきりとわかります。
高評価をもらえた提案書はどれも『お客様にとって求めている情報がぎっしりと詰まった提案書』になっていました。

それ以外の提案書はどれも私にとって良いなと思える情報で、お客様にとっては価値のない情報を掲載したもの。

だから、全く評価されなかったのです。
評価された提案書は私にとって良いな。がたまたまマッチしただけでした。

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