世界一周中、エチオピアで牛の解体を目にして感じた、命のお話
こんにちは。世界中に友達を作ることが世界平和に繋がると思い世界1周をしてきました MONAです。
世界中の人々からたくさんの愛と優しさをもらい、無事に帰国しました。
今回は、アフリカのエチオピアで教えてもらった命の大切さです。
地元のバスを乗り継ぎ、私はエチオピアのかなり田舎のほうまできました。電気やガスが通っていない場所も多く、牛糞と土で固められた壁でできた家々がぽつぽつとたっています。裸んぼの男の子たちが川で水遊びをしていました。その横でお母さんが洗濯をしている光景を見るとなんだか心が和みます。
世界で一番発展しているだろう都市ドバイから飛行機できた私にとってはまるでタイムマシーンに乗ったかのように感じます。エチオピアはアフリカで唯一植民地支配を逃れた国ということを聞き、それに大変興味を持ち、独自の文化を持つエチオピアをこの目で是非見てみたいと思ったのです。
エチオピアの数ある村の多くは、週に1、2度マーケットが開催されます。私がいた村でも今日マーケットが開催されるとのことで向かってみると、地面の上にビニールシートのようなものがひかれ、そもうえに食べ物屋洋服、日用雑貨などいろいろなものが売られていました。エチオピアには80の民族がいると言われていますが、そのマーケットにも、頭を土で固めた民族、ビーズの装飾を身につけている民族、持ち歩く民族など、実に様々な民族がいました。
そこで村の村長さんのような方に出会いました。方に、「今日牛の解体をやるから見にいらっしゃい」と言われたのです。少し戸惑いましたが、日頃肉を食べている者としてしっかり見ておこうと覚悟を決め、約束の時間にその場へ向かいました。目の前には8頭の牛がいます。殺される牛は、コンクリートのようなものでできた部屋に連れて行かれます。その部屋に入る前、牛は必ず激しく抵抗します。入りたくないと、一生懸命に踏ん張るのです。しかし人間には敵わず、大の大人4人がかりで中へと入れられていきます。その牛の瞳は、これからの運命を分かっているかのように、とても悲しい目をしていました。その瞳がいまだに頭から離れません。もっと草原のうえでお散歩したっかでしょう。もっとお友達と一緒に遊びたかったでしょう。
私はその部屋の中も見させてもらいました。村長さんがそばにいてくれていました。村の子供たちは、牛が殺されていくより、日本人の私がこの場にいることのほうが興味津津な様子でした。彼らのほうが、私の何倍も、命をいただくということを理解しているのでしょう。瞬く間に切り分けられた牛の肉は、そのままマーケットへ運びこまれていきました。
私たちがお肉を買いに行く時、スーパーに行けば綺麗にスライスされたお肉がずらりとならんでいます。ミートスパゲッティやハンバーガーなどを食べる時も、それに命があったものとは考えにいですよね。ちなみに、日本は食品廃棄量は世界一と言われています。
私は、実際に、牛が生きていた時から食肉へと変わる一部始終を見たことによって、改めて他の誰かの命をいただいて自分の命があるのだということを強く感じました。
犠牲になったその命に恥じない生き方をしていきたいです。そして私は今日もしっかり言います。「いただきます」「ごちそうさま」
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