大坂の陣の裏話

1、大坂城攻めは誰に聞いた?
1615年頃の話である。
この頃徳川家康は駿府城=現在の静岡県
に住んでおり、織田信長や豊臣秀吉など、
一緒に生きてきた英雄たちの昔話を好んで、
若い家臣にしていた。

ある日家康の側近がずっと気になっていたことを家康に聞いたのである。
「殿!前から気になっていたのですが、大坂城を落とし方は殿が考えられたのですか?それとも誰かに聞かれたのでありますか?」
と訪ねたことがあった。家康は次のようにこたえる
「ああ、その話かあれはわしが考えたものではない。よしよし話をしていくとしよう」
                徳川家康の回想
今から30年前のことじゃった。わしは秀吉殿に臣従の挨拶にいくため、大坂に来ておった。今まですきあらば大坂城を落としてやろうと考えておったわしじゃが、あの圧倒的な姿を見せられると、さすがに無理であると諦めてしまいそうになってしまった。
「どこかに城を落とす天才はいないものか」
わしは頭の中で考え続けたがただ1人を除いてそんな人物はおらなんだ。
「ただ1人とは?」
「無論太閤秀吉殿じゃ」

つづく

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