関西の有名大でGPA4.8を取った僕が、コンサルでの就活で二ヶ月に二度もフルボッコにされた話。

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( ゚д゚)ポカーン←まさしくこんな感じだった。

(ナニイッテンノコイツ…)



僕は、業界最大手と言っても過言ではないマッキンゼーや、投資銀行最大手のゴールドマン・サックスすら知らず、コンサルのインターンを受けたのである。

あぁ、なんて情けない…。



その後、何故かグループディスカッションを通過、最終面接に。



最終面接では「いや〜、コンサルって何のことかさっぱりっすね正直。色々勉強したんですけど」

なんでみんなルー大柴みたいになるんですかね」と言った。


超絶仕事が出来そうな面接官に爆笑された。



面接官にただ爆笑されただけの最終面接も何故か突破した僕は、晴れてインターンに参加。



だが、ここでも再びフルボッコにされた。

晴れて二度目のフルボッコ


「ぐ、ぐはぁ!!!!!」



インターン本番で出会った学生は、グループディスカッションの時以上に優秀どころが集まっていた。



問題を華麗に構造化し、持参した方眼紙上に一瞬にして落としこむ、官僚志望の京大院生。

アメリカの超名門大学でエリートと凌ぎを削ってきたナイスガイ。

経済学的な観点から、要所要所で周りを唸らす意見を口にするインテリ女性。

日・英・独の三ヶ国語を操るだけでなく、バスケットでも結果を残した文武両道の国立大生。

グループディスカッションのときに出会った、頭のキレるICUの超イケメン。

そして、彼らの話についていくことすら出来ぬ、私、タケ。



あのグループディスカッションから1ヶ月ほど後の、夏の終わりの日のこと。

つまり僕は、2ヶ月間で2回もコンサルでの就活でフルボッコにされたのだ。



情けない僕は、他のところに「バリュー」を見出すことにした。



議論が白熱した時にみんなをなだめたり、地道な情報収集を帰宅して徹夜で行ったり、「疲れただろうな」って時にリポビタンを差し入れたり。



いないよりはマシだっただろうが、肝心の議論の大筋に全く絡むことは出来ず、インターンが終了してしまった。

「ケーススタディ」やら「フェルミ推定」やら「ロジカルシンキング」について書かれた書籍を読み込んだが、全く意味はなかった。



「あぁ、俺には向いてないんだな」

「こいつらには逆立ちしても勝てねぇ」



こうしみじみと思い、心の傷を抱えながら別の業界を見ることにした。



「あんた、まだ3年の夏やで。早すぎちゃう?」



東京でのインターンに参加する為、ゼミを休みがちだった僕に、教授は良くこう言ったものだ。

3年の夏から動いていたのは、学部で僕ぐらい。

さらに、コンサルの「コ」の字も知らない学生が大半とくれば、僕の異質さは想像以上に目立ったのだろう。



だが、僕は思った。



(いやいや、東京の奴らはもうとっくに動いてるし、とっくに内定もろてる奴もおるで…)



危機感を募らせた僕は、教授の忠告を右から左に受け流し(ネタが古いですね)。

早めに行動することを心がけ、2月の時点で誰もが知る大企業から内定を貰った。



その後紆余曲折があり、結局僕は大手のコンサルティングファームに入り直すことになる。

あんなに打ちのめされ、「一生関わることはなかろう」と考えた業界に入ったのは、なんとも数奇な運命である。

ちなみに、一応難関とされるコンサルティングファームに入社したのは、学部内でおそらく僕だけである。



まとめ。



僕は、関西の大学で自分を知らず、調子に乗っていた。

だが、挑戦した結果、東京での就職活動でフルボッコにされた。



だが…何と言うか。

僕自身、フルボッコにされて本当に良かったと、今では心底思っている。

なぜなら、学校でのお勉強は、社会に出たらほとんど役に立たないと身を持って理解したからだ。



就職活動で出会った優秀な学生のほとんどは、何かしらの目標を掲げていた。

そして、その目標を達成するために就職活動を選択し、その就職活動に成功するために勉強や行動を行っていた。

「なんとなく」勉強し、半ば「勉強のために勉強していた」僕とは大違い。

しかもそのお勉強も、優秀な東大生やら京大生、ハーバード大生なんかに比べたら、低次元にもほどがある。



そりゃ、就活でフルボッコになるのも当然だ。

野球の練習ばかりしている草野球チームが、サッカーで世界最強のバルセロナと戦うようなもんである。



繰り返す。

学校のお勉強は、社会に出たらほとんど役に立たない

正直なところ、就職活動にすらあんまり役に立たない。



そんな無意味な勉強をする暇があれば、「自分は何をしたいのか?」をじっくりと探す方がはるかに有益だ。



学生生活は、長いようで実に短い。

学外を飛び出し、地域を飛び出し、さらには日本を飛び出して色々なチャレンジをしてみよう。



不安はあるかも知れない。周りからの反発もあるだろう。

僕のように、ボコボコにされて恥をかくなんてこともあるだろう。



しかし、そのチャレンジで得た経験は、将来きっと、役に立つ。

そう、インターンでフルボッコに遭った僕が、巡り巡って大手コンサルティングファームにて勤務できたように。

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