賭け

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年に数回しか帰ってこない伯父さんが


昨日からうちに泊まっている


そんな時は決まって俺も よう坊主 お前も付き合えよ みたいな感じで


夜まで酒に付き合わされるのだ



酒はさほど好きではないが 伯父さんの土産話と 珍しいお土産は 俺にとってなかなか心を躍らせてくれる代物だ



おーい 坊主 氷もって降りてこいー



案の定呼ばれた



アイスペールに山盛りに氷を盛って


リビングに降りると


くわえたばこの伯父さんが 無造作に素手で氷を手に取り



グラスに放り込む



琥珀色の液体をトクトクと流し込んで


乱暴にこっちにスライドしてくる




おう で お前さんは童貞を捨てたのか




とデリカシーの欠片もない質問を おやじのいる前で投げかけてくる伯父さんに



貰ったお土産なら捨てたよ と厭味ったらしく返す




そうかそうか


気にも留めない様子で伯父さんはおおきな包みを開く



中には台形の木でできた 置物があった




『今回はこれだ』



『なんですかそれ』



『あー これはな16世紀にイタリアの靴職人が使っていたものだ

みんなの読んで良かった!