春満開

先日我が家のお嫁さんが狭い庭に畑の枠囲みを作ってくれた。もうそろそろ苗の植え付けに取り掛からなくてはと思っていた矢先のこと。ホームセンターから土や有機肥料などなど、買い出しをして、勿論私の大好きなキュウリの苗も買った。この小さな畑の中に、今ではさやいんげん、レタス、ラディッシュ、ルッコラ、春菊、パセリ、手軽に取れたての朝のサラダに使うものを植えている。これらを私は畑のバイキングと名付けている。何といっても畑仕事はこの年齢まで初めての経験である。ご近所の畑を覗き見ながら、同じように支柱をたてたりと、真似てみたり。一日に何回も庭に出て彼らをのぞきに行くものだから野菜たちがあきれている。私にはそう思うのだが、何とも楽しいひと時である。土に触れることがこんなに楽しいことなのだと改めて感じている今日この頃である。私の幼少のころ、壮大な牧場の中のクローバの花の中で暮らしていたことがなつかしく、この所せましと野菜や花でいっぱいの庭にクローバを敷き詰めてみたいと思っている。ガーデンと呼ぶにはオコガマシイが雑草も花が咲くのではと取り除けない。もう部屋の中は犬の散歩の途中、道端で咲いている小さな花を摘んできたり、あまりにも新緑の薄緑色の葉っぱが美しく、名も知らない花を摘んでは、所せましと部屋中をにぎわっている。そんな中、今日はご近所のおばあさんからカーラの花束を抱えきれないくらいいただいた。新緑の美しい山のふもとの暮らしも悪くはないな。ここに来て、はや5ケ月が過ぎようとしている。

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