発達障害の息子と育児ノイローゼの嫁から家族の本当の幸せを教えてもらった話 第6回
発達障害は成長のスピードが他の子どもよりも
異なる(”発達の特異性”と言うそうです)ので
子どもへの接し方自体を見直さないといけません
つまり長男に対しては
一般的に普通と呼ばれる次男や長女とは
根本的に育て方を変えないと親は自信を失って
しまうことになるのです
例えば長男の体調のバロメーターを知る術
として我が家には
「調子予報」
なるものが貼り出されています
・お腹が空いている
・昨日遊び過ぎて疲れが取れない
・やっていいこと/いけないこと
・がんばったこと/お手伝いすること
・今日食べたいもの
などなどバロメーターを見える化することで
家族全員が長男に対する接し方が理解できる
工夫がされています
長男の入院生活、ママの自信回復とともに
発達障害への接し方という環境が整った頃
入院から約半年という期間を経て
夏休みを前に退院することになりました
病院と学校、そして私と妻
退院に向けた3者面談が行われました
県の大きな病院の発達障害を専門とする医師からも
「不思議な子」と掴みどころのない評価をしている時点で
私たち親が長男を理解するのは相当難しく困難であることが分かります
発達障害の症状は十人十色、子どもそれぞれで特性が違うのです
子を育てる親の方針、兄弟といった環境もあるわけですから
発達障害の理解すべき点はまだまだあるのだと思います
少なくとも入院生活を通じて
「発達障害は親の愛情不足によってなるものではない」
発達障害の正しい理解があれば親の悩み、
苦しみは少しでも軽減できる
育て方のルールがあるし、
周囲の間違った理解によって子も親も辛い思いを
しないようになればと切に願うし、
そのための国のバックアップも早急に必要だと
考えるわけです。
退院した今でも定期的に
病院への通院は続けています
通常の生活には戻れつつも
・偏食(極度なこだわり)
・不登校(ひきこもり)
・ゲーム依存症
といった問題を抱えています
ただ入院生活での学びを通じて
我が子の成長は普通ではないスピードだけど
確実に一歩づつ前に進んでいる
それを実感しながら歩んでいます
最近はタレント栗原類さんの著書といった
発達障害の本やテレビなどメディアでも
取り上げられることで
教育現場での理解も進んでいるように思います
未来へ向かう子どものために
「育児」の大変さ、母親の抱える孤独といった
普通に育って当たり前
と思うのではなく「やりがい」を実感できるような
周りのサポートや正しい理解が進んで
いったらと切に願っています
「発達障害」「育児ノイローゼ」が
誰にも相談できない悩み事ではなく
もっと身近に共有できる出来たらいいなと思います
そのために私が出来ることは実体験を書いたり
人とお話することで
「悩みの見える化」
を推進したいと微力ながら考えています
(もし独りでお悩みならコメント等でお知らせください)
現に妻はペアレント・トレーニングの経験を
地元のコミュニティなどで話したりと
精力的に活動しています
このSTORYを通じて「発達障害」で苦しむ親子が一人でも
減ったらと思います。
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