ダンナが愚痴聞き役じゃダメですか?

あなたがついつい愚痴をこぼしたくなった時、誰に向かって話しますか?

彼氏?彼女?

友達?同僚?

親?子供?

SNS?誰にも言わない?

色んな選択肢がありますし、愚痴の内容によっても相手は変わることでしょう。


私はあまり愚痴を言う方ではありませんが、時折こぼすとしたらSNSか妻でしょうか。一方の妻。私としてはその話が「愚痴」だとはあまり思っていませんが、よく話し相手になります。


主に仕事のことですが、その話は一方的な視点で誰かをターゲットにするような、ややもすれば感情に任せたせせこましい話ではなく、広い視野で客観的にみて「私はこう思うんだけど」という理路整然とした話が多いのです。若いころはもっと感情的な部分も多かったですけれど(笑)


そういった愚痴まがいの話は、よほど自分に精神的余裕がない時を除けば延々と聞いていられます。それに対してある程度適切と思われるアドバイスもします。


女性は特にそうだと勝手に思っているのですが、女性の愚痴というのは単に話を聞いて欲しい、聞いて黙って頷いてくれればそれでいいということが案外多いのではないかと考えています。だから途中で話の腰を折るようなことはしてはいけないと肝に銘じています。

タイトルにある「ダンナが愚痴聞き役」という話。これはもちろん我が家のことです。ただ、この話を父が聞いた時に父の中では釈然としない部分があったようです。それは私が今まともに働けない状況で、専業主夫という立場にあることも含めてだろうと解釈しています。

戦前生まれの父ですから「男が稼いで、女が家を守る」という古い概念が刻まれてしまっているのでしょう。私がうつだということは頭の中でわかっていても、私の行動があまりにも変わらない、前を向いていないように見えてしまうのは仕方のないことだと思います。実際に父は私に症状が出て動けなくなっているという光景を見たことはありませんから…

そんな歯がゆさというか親心の思いが溜まりに溜まって、ついつい私に説教まがいのことをする中で、「旦那が愚痴聞き役してるだけっておかしいでしょ」というような話に触れてしまったのでしょう。私がほぼ無言の虚ろげなリアクションしか取らなかったこと。さらに翌日には「心神耗弱」との一言をテキストメッセージで突きつけたことで、さすがに調子に乗って言い過ぎたということだけは理解できたようですが。


少し話がそれてしまったようです。本題は愚痴聞き役のところです。父はその昔、母と同じ職場にいたことがありますが、その頃はおそらく母の愚痴を聞いていたはずです。ただし仕事に関してだけでしょう。

では妻の立場での愚痴はどうしていたのか?


ほとんど聞いていないはずです。なぜか?その役目は私が引き受けていたからです。もちろん逆の事もあったでしょう。息子に関する悩みを夫に相談することぐらいはないとは言えません。ただ、息子に関する愚痴よりも夫に関する愚痴のほうが圧倒的に多かったんです(笑)だから父は母が抱えている自分への不満については、おそらく気づいていなかった。仮に気づいていても怖くて聞けなかったのだろうと思います。


母だけではありません。性別問わず色んな立場の人の愚痴聞き役をしてきました。でも、そのことは自分にとって何の苦もありませんでした。母のおかげかもしれませんが、自分がこの世に生を受けた中で、人のために何かできることの一つが「愚痴聞き役」だと気づいてしまったんです。そして適性があることも。


そういうわけで、私にとって「妻の愚痴を聞くこと」は何もおかしいこととではなく、至極当然のことなのです。


ここまで自負があるのなら、カウンセラーの資格でも取ったほうがいいんでしょうか?

(終)


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