第2話「成功するまでは欺き続けろ!」

後編: 第3話「ミルウォーキーのFREERIDER」


取材アポイントは順調に取れていきました。


ABテストをクラウドソーシングで行う「My Crowd」、旅行に特化したAmazonを作ろうとする「OLSET」、スキルを取得するためのコーチマーケットプレイス「Coach.me」、人生で一番の買い物を手伝う家のECサイト「Amitry」、スモールビジネスを支援する「AnyRoad」。


拙い英語でありながらも、なんとか問答を繰り返していきます。

FAKE IT TELLS YOU MAKE IT !!

これは、4社めに訪問したOLSETのAndrewにアドバイスされた一言。文法的には誤りがあって、正確な言葉は「Fake it till you make it」つまり、自分ができるようになるまでは、できる振りをしておけばよいという文句です。


僕にとってラッキーだったことは、シリコンバレーにやってきている日本人が

多くないということでした。


中にいる時は、なかなか気づけないことですが。

日本のGDPは世界ランキング未だ3位、もしアジア展開をするのであれば

シンガポールか、日本か。つまり、グローバル視点で見ている起業家であれば

日本との接点は遅かれ、早かれ、ないよりあった方がよいということになるのです。


だから、調子に乗っても良かったのです。


「僕は日本出身で唯一、シリコンバレーの一次情報を取り続けているジャーナリスト。もし、日本でゆくゆく何かしたいのであれば、僕と知り合っておいた方がいいよ。」


こんな強気な姿勢で、メッセージを送り、アポイントを取得していきました。

とはいえ、メールの返信率は約5%。結局、100社の訪問までに2000社以上に送っていました。

その中には、すでに倒産してしまっていて、自動返信がくるものも半分。


数々のスタートアップが生まれ、そして死んでいく現実を

こんな形で真に受けていたのです。

しかし、人は死なない。彼らは何度でも、別のスタートアップで挑戦するのです。

安定のマリオット徹作業。

毎晩、使っていたワークスペースは市街地にある高級ホテル「マリオット」。

もちろん、ホテルに宿泊していたわけではありません。


日本では馴染み深くないものですが、取引先のミーティングでホテルを使うことがありがちです。そして、ホテルのラウンジはフリーで入れます。


それが良いかどうかはともかく、僕はシリコンバレーに滞在しているほぼ毎日を

このマリオットで過ごしていました。


WiFiフリーで、座る椅子の座り心地もよくて。

もう最高でした。

仕事が上手くいかず、数字が伸びず、ホテルから摘み出されるし、もう散々で。でも、全て賭けてきたんすよ。負け足で国には帰られへんでバーカ。

もちろん、摘み出されることも日常茶飯事。


FREERIDERとして、シリコンバレーへやってきて

ちょうど2週間が経ったある週末。


当時、Monohm社で勤めていたGeorge氏にインタビューすることが決まりました。

手がけていたRuncibleは、機能を最小限に抑え、スマホ疲れを解消する

新しいコンセプトを持つ「週末スマートフォン」。

http://www.gizmodo.jp/2015/12/runcible.html


初めて、出会ったのは前回の滞在でたまたま通り掛かったデザインウィークでのこと。

その触りやすく、思わず手にとってしまいたくなるデザインに気持ちが高ぶり、

しつこく、言及していたのを覚えています。


半分日本人ということもあり、仲良くなってくれました。

帰ってきた旨を伝えると、すぐに会ってくれることに。


取材に応えてくれるだけではなく、市街地の一帯にあるハードウェアスタートアップが

盛んな地域「ドッグパッチ」を案内してくれたりと。

http://www.freerider.xyz/2015/10/hardware-valley.html


美味しいレストランや、シリコンバレーの歴史をたくさん教えてくれました。

ここには、George氏のようなサポーティブな人たちが多い。

困ったことがなくても、いつも気にかけてくれるような。



「なにかできることがあったら、教えて欲しい。」

そうやって、いつも話しかけてくれる人たちがすごく多いんです。


それは、シリコンバレーに限った話ではありません。


僕が生活的にかなり困窮する「シリコンバレーのFREERIDER」として旅立ちを

決めた時に、とある会社の社長さんが定期的に行うことができるライティングの仕事を

依頼してくれることになりました。


その方は、「シリコンバレーのFREERIDER」をやっている最中も、ずっと

自分のチャンネルを見てくれていて、コメントをくれたり

終わってからも支援を続けてくれています。


なにかを挑戦しようと一歩踏み出した時に、その周りがまさに

「シリコンバレーのように周りが応援して、切磋琢磨できるような」環境へと

変わっていくのかなと少し考えたりしました。


僕はいったい、彼らに何を返すことができているのでしょうか。

これから、ずっとそれを考えるんです。

続きのストーリーはこちら!

第3話「ミルウォーキーのFREERIDER」

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。