私が着ると決めた着物

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私のだいすきなひいおばあちゃん。ひいおばあちゃんは、私の着物を作る人でした。

大人になって知る。着物を作る人のことを「仕立屋」さんと呼ぶということ。ひいおあばちゃんは

「仕立屋」さんだったんです。

 私は、長女で産まれて、七五三の着物はひいおばあちゃんが仕立ててくれました。どの生地にするか

どの帯にするか小物は?なんて、当時の私にはまったくわからないことでした。

私のお財布にはそんな当時の「七五三の私」のテレフォンカードが入っています。プクプクまん丸顔の

わたしの写真。そこには、ひいおばあちゃんが仕立ててくれた着物を着て、満足げに着ているわたしの姿。

誰よりも、私が一番なんだ!

きっと、当時のわたしはそんなこと思っていたんじゃないのかな。

長女の特権。

「思織の着物」を仕立ててもらう。最初で今までで一番のプレゼント。

大好きな着物を着て歩く、足はおぼつかないかったそうです。

ひいおばあちゃんの着物を着る、それはわたしにとっての最高の贅沢で

一番の幸せでした。

そして、着物はひいおばあちゃんの着物を着る。

みんなの読んで良かった!