挫折を繰り返し、みんなからサルと呼ばれた女が、ダイエットの先生になりYouTuberになったストーリー

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(と言っても、ど素人の高校生がするので、手や脚を上げるだけの簡単なものだったけど)




チアガールとして甲子園にお応援に行ったら、

『報知高校野球』という

有名な雑誌のカメラマンに写真を撮られ、

表紙になった。




いつも悪いことでしか学校の先生に呼ばれたことがなかった私が、

雑誌に載ったことで

理事長室に呼ばれお褒めの言葉をいただいたときは、

今までにないくらいの高揚感を味わった。



【Chisaが高校2年生の頃⬆︎】左下に松坂大輔がいる。松坂大輔より大きく写っている笑



チアガールをキッカケに、

振り付けの先生とプライベートな話をするくらいに仲良くなった。



「タ○コははだにわるいからやめなさい!」


「親が心配するから夜遊びはやめなさい!」


「学校で喧嘩するのはやめなさい!」


「髪を染めるなら卒業してからにしなさい!」



言っていることは他の大人と同じだったけど、

その先生に言われたらなぜか言うことが聞けた。



初めての「信用できる大人」だった。



【Chisaが高校3年生の頃⬆︎】大好きな恩師の先生との写真


その先生は劇団四季出身で自身のミュージカル作品も手がけているすごい人だった。



ある日その先生から


「私は劇団四季にいたから、知紗も少しでも興味があるなら見に行きなさい」

と言われた。




なぜか、心が動いた。



私が更生するキッカケをくれた

先生の言葉ということもあり、

母はすぐに劇団四季のチケットを取ってくれて、

私は東京に行った。




18歳の春だった。




世界が変わった。




脳みそのないサルが、

初めて「夢」というものを持った。




『私も劇団四季の舞台で、歌って踊りたい!」



劇団四季の舞台は、バカなコギャルを一気に華やかな夢の世界に連れて行ってくれた。




学校に戻り先生に報告したら

「四季に入るのは小さな頃からバレエやダンスや歌や演劇をやっている子たちばかり。

知紗は何もしたことがないから、

まずは芸事の勉強をしてから四季を目指しなさい」


と指導された。



脳みそのない野生のサルは、

何とか高校を卒業して、

大阪のミュージカルスクールに入学した。



夢を膨らませて入ったものの、

小さな頃から芸事をしているスクール生に敵うわけがない。



挫折を感じる日々だった。



ダンスのレッスン

バレエのレッスン

タップダンスのレッスン

歌のレッスン

演劇のレッスン



私はいつも、一番前のど真ん中でレッスンを受けようとした。



だって

「早く上手になりたい!」


「みんなに追いつきたい!」



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