大好きニュージーランド
大好きな街、オークランド
今書いているストーリーが非常にネガティブな内容なので、こちらでは前向きな話を書いていきたいと思います。
私は10年ほど前にニュージーランドのオークランドで1年ほど英語を勉強していました。
その後、オーストラリアのメルボルンで2年間学生として滞在(その当時巻き込まれた事件についてストーリーを書いています。)、そして今年イギリスに移住しました。
そもそも滞在した期間も時期も滞在理由もそれぞれ異なるので、平等に比較はできないですがニュージーランドの良かったなと思うところを書きたいと思います。
オークランドのバス
当時、郊外のホームステイ先やその後に住んだフラットからはバスで市街地にある学校に通っていました。当時私の知る限りバスは4-5種類ほどあって、私が使っていたのは一番メジャーなStagecoachというバスでした。(下の写真のようなバスです。)
私がたった1年の滞在で、出会った愉快な(?)このStagecoachの運転手さんを紹介したいと思います。
1. 歌う運転手さん
この運転手さんには、Dominion Roadというオークランドの郊外から市街地に向けてまっすぐ伸びる道を走る路線で良く遭遇しました。
バスがDominion Roadを軽快に走る中、「ウィーアーザーワールド♩ウィーアーザーワールド♫」と大熱唱。バスが市街地に入ると、あるバス停でバスに乗ろうとした乗客から質問がありました。
サイモンストリートにバスが行かないとわかると、この人はバスには乗らずに別のバスを待つことにしました。
そして再び走り出したバス、運転手さんは「サイモーン♫サイモーン♩」と再び歌い始めました。
2. 道がわからない運転手さん
クリスマスの日、ホストファミリーの老夫婦が息子家族の家に行ってしまった為、暇だった私はとりあえずバスに乗って街に出かけることにしました。
当時の私のホームステイ先には市街地に行くバスの路線が2種類あり、いつも通学には所要時間の短いほうの路線を使っていたのですが、この日は時間もあったのでいつもと違う路線を使うことにしました。
私がバスに乗り込むと、運転手さん(女性)から話しかけられました。(この時点でバスの乗客は私だけでした。)
変な質問だなーっと思ったけれど、まさか運転手が道順がわからないってことは無いだろうと思ったのと、私も普段は使わない路線だったので、わからないと回答、バスはそのまま走り出しました。
走り始めて5分ほどたった頃、バス停でも無いのにバスは突然止まりました。
そして、Uターンしました。
やっぱり運転手さん、道をわかってなかったようです(汗)
再び走り始めたバス、次のバス停でようやく私以外の乗客が乗ってきました。
運転手さんはその乗客にも同じ質問をして、ラッキーなことにこの乗客は市街地までの道順がわかると答えました。
そこから市街地まで、その親切な乗客は運転手さんのすぐ後ろの席に座り、
とまるでカーナビのように指示を出してくれたおかげで、なんとかバスは目的地に着きました。
3. 優しい運転手さん
オークランドを離れる日、当時住んでいたフラットからいったん市街地にバスで出て、市街地から空港まではSky Busという空港行きのバスに乗ることになっていました。
オークランドで私が最後に乗ったStagecoachです。
友人が付いてきてくれましたが、大きな荷物を引きずりながらの移動は楽ではありません。
オークランドは坂がとにかく多い!しかも傾斜がきつい!
写真ではわかりにくいかもしれませんが、こちらの写真はオークランドの街の中心部です。
手前に向かって、きつい登り坂になっており、奥はまた登り坂になっています。
Stagecoachのバス停からSky Busのバス停は離れており、このきつい坂い道をスーツケースを引きずりながら登らなくててはいけないのですが、最後にバスを降りようとした私と友人に運転手さんはこう言いました。
ニュージーランド最後の日の思いがけない出来事。本当に嬉しかったです!
その後、オーストラリアに2年滞在し、そしてイギリスに至るわけですが、上記の出来事以外にニュージーランドのバスでしか見られなかった乗客のある素敵な習慣がありました。
オークランドのバスでは、ほぼ全員の乗客が必ず降りるときに
Thank you!! と言って降りていました。(Thanks driver! だったりThank you! が多いです。)
もう10年前の出来事で、今も多くの乗客が「ありがとう!」と言っているかはわかりません。
ただ、私がその後オークランドより長く滞在したメルボルン、今暮らすイギリスでは全くといっていいほど見かけない光景です。
私はこの小さいことだけど、あったかいところが本当にニュージーランドの良さだなと思っています♪
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