マルチ商法に関わってた時の事と今。
前述の説明にしても、営業マンとか行動心理学とか社会心理学とかやってる人は知ってるのかもしれないです。
18年も前に、そんなものが社会やビジネスで使えるなんて考えてた人はどれくらいいたんでしょう?
私がそうした本を読んで、その仕組みを理解したのは2000年頃です。
それと同時に、本当に騙されない為に必要な事って何なのかもよくわかります。
直感を信じる事です。
それは怪しい、おかしいと感じた時に起きる心のざわつきとか、下腹の辺りに覚える違和感であるとか、背筋に走る怖気であるとかです。
それと同時に、相手が何かをさせようとしてくる時、
特に約束や何か言わせようとしてくるときには、
その意味や意図を意識して、自分の意識の中にクリップしておく事です。
そうすると、「ああ、あの時の言動は、これをさせるための布石だったのか」と気付く事があります。
自分の思考が操作されようとしている事を強く意識して、自我と価値観を揺るがせない事が重要です。
こんな事、どっぷりハマった上に疑問を持って、その疑問を追及しない限りは分らないことなんじゃないだろうかと私は思う。
当たり前のことって、
当たり前すぎて、改めて言われなければ意識の俎上に上ってこないのです。
気付かせないように仕掛けてきますので、普段から意識するようにしていれば
様々な誘惑を防げるはずです。
私がマルチ対策を語る理由
まあ、こんな考え方してるので、当然マルチでは大きな成功はしていません。
ただ、どうしてこんな事を伝えようとしているのかというと、
前述の悪徳の会社の時に、一応数百万の利益を出し、少しですが収入を得ました。
つまり、それだけの被害者を生み出してしまったという事でもあります。
その責任を今更取る事は出来ないでしょうけれど、
今猶活動を続けているあの会社や、似たような会社から、
少しでも救われる人がいるなら知ってもらいたいという思いが有るからです。
やっている当人たち、みんな疑問に思っているはずです。
これで儲かるのか?と。
間違ってるのではないか?と。
また、一度抜けてもまた違う所にハマるのはなぜか?
その根本的な心のガードを埋めれていないからなのです。
だって、金持ちになりたいから友達を売るのでしょう?
なら、金持ちにならない限り、第二第三のマルチにハマるのは目に見えている。
そこで、欲を捨てなさいっていわれて、今度はカルトにハマるケースもある。
私の場合は、この疑念が強すぎて、営業職も出来なくなりました。
「この商品は本当に良いものだからオススメするのです」
という思いを持てなければ出来ないでしょう?
思っても居ない商品を進めるなんて、もっと出来ないでしょう?
それは、詐欺と違うのですか?と。
営業もそうじゃないの?
自分が本当に思えないなら、営業なんて出来ない。
私が不器用でバカ正直すぎるんでしょうけど・・・。
マルチは裏が見えるようになれば笑える話し
マルチの会社が若い子を狙い撃ちしていた理由がもう一つあります。
「バブル期までのサラリーマンの花形である営業マンになりたくない、無理。」
という当時の若者に「営業なんてしなくても成功できるよ」は、
社会を知ってればありえない話しのはずなのですが、
非常に魅力的に思えたものなのです。
でも、冷静に考えれば絶対にありえないでしょう?
うどん屋にしてもそうですけど、「営業中」でなかったら、何で稼ぐんですか?(笑)
彼らは「代理店を目指す」と嘯く。
確かにその通りのシステムなんでしょう。
でも、商品を販売しないでお金だけ動かすと、それはねずみ講になってしまう。
商品は売らなければならない。
売るという事は、営業はしなければならない。
営業しないでいいなんて、大嘘もいいところ。
友達を誘ってくるだけでいいなんて体のいい言われ方もするでしょうけど、
風俗のお姉ちゃんだってそうでしょうけど、
同伴出勤も営業の一つなわけです。
こういう当たり前の事を当たり前のように気付かせない言葉選びを、
それはもう緻密に練りこんでいます、どこの会社も。
関わってしまい、代理店資格に片足突っ込む所まで来てしまえば、
こういう仕掛けには笑えてしまいます。
そうなると、引き抜きしようなんて仕掛けてこられた時にはもう騙されないわけです。
だってその商品「売れない」でしょう?
商品売れないなら早晩潰れるか詐欺かのどっちかでしょう?って。
アムウェイも、ニュースキンも大手で有名ですが、
ハーバーライフも、ニュウェイズもアニューウェルもインデックスもシナジーもまだ元気に続いてるんじゃないですかね?
これらが新しいビジネスとか言ってたのは20年も前の話しですわ。
売れないと、活動すること自体が目的化する
マルチの怖いところは、
それで稼げないと、投資回収が出来なくなるのでやめるに辞めれなくなる点。
辞めれないので更に投資がかさむわけです。
友達も売って、縁を切られて、それでも続けた以上、引っ込みも付かない。
前に進むしかなくさせられてしまう。
「君は選ばれた人材だからこの話しが理解できたのだよ、彼ら凡愚には理解出来ない話しだったのさ」と持ち上げられる。
成功すれば、「素晴らしい!」と絶賛される。
そんな心地よい空間があれば、
売れない中でも、見捨てられたくないから必死になる。
やがて見捨てられない為に活動をすること自体が目的になってきて、
精神的にこのコミュニティに依存してしまう。
人は所詮、人との繋がりの中にあってでしか生きていけない。
完全に一人で大地に立っていられる人など、稀少なのです。
今はというと
結局マルチ商法自体は継続していません。
ただ洗脳の所以か、それとも個人的趣味かわかりませんが
ディストリビューターはきらずに放置しています。
最近は買ってもいませんので、IDもわかりませんが、数年前までは使っていました。
マルチの会社で得られたのは、リーダーや起業家精神みたいなもんでしょうか。
なんのことはない、昔の普通の会社だって、新人教育は洗脳同然だったわけで、
今だって、セルフ洗脳できなければ会社や社会に適合出来ないわけです。
自分がやりたい!と真に思える何かがあるなら起業するなりして
リーダーにならないといけないんだと最近再び思えるようになりました。
どういう形態にせよ、
会社規模のグループを作り、それを運営していたリーダー達からは学ぶ事も多かったです。
そうした人々は、バイタリティに溢れ、がっつり稼いでいたからこそ、
彼らにしか言えない事や、彼らにしか到達出来なかった精神世界があったのだと私は思う。
そうして成功者というのは、有る程度にたような精神構造を持った人々になっていくんだろうなと。
形だけマネしてもメッキは簡単にはがれてしまいますので、
自分を磨きましょうって事でしょうね。
あとは、こういう心理トリックを、どのように使うかですね。
良心に則って使われるなら、別に良いんじゃないかと思います。
私は、恋愛で活用して結婚まで持って行きましたので、
恋愛相談で応用編として書いたりしています。
なんだか、いつも取りとめもなく、まとまりも悪くてすみません。
読んでくれてありがとう。
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