流れに任せて遊んでいたら、大好きなNYに住めるようになった話。#1

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次話: 流れに任せて遊んでいたら、大好きなNYに住めるようになった話。#2 【乗り継ぎ時間60分!?北京空港で焦りまくる】

第1話:空港のカウンターで出国を拒否される?!





いよいよニューヨークに向けて出国の日。



わくわくするけれど、同じくらい不安もあった。「アメリカに入国できるのだろうか」という不安だ。なぜならわたしは「片道航空券しか持っていない」のだ。



無知なわたしは、「アメリカに片道航空券で入国できないはずない」という思い込みで(というかそこに1ミリの疑いもなかった)、いつものように片道だけのチケットを取った。(滞在中に他の都市へ行きたくなったり、他の国へ行きたくなったりしたとき、「帰りのチケットがあるから」という理由でそのときの気持ちをつぶしたくなくて、一人旅ではいつも片道のチケットだけでほとんどの国に入国している)




するとニューヨーク在住の方に「片道航空券だと入国できないかもしれないですよ」と言われた。




え?まじで?




そこで初めて「アメリカは、復路または第三国へ出る証明がなければ入国できない国」だということを知った。






とはいいつつ、不安を感じながらも「まあ大丈夫っしょ」と軽い気持ちでいた。今まで行った国で帰りのチケットを見せろと言われたことは一度もなかったし、そんなに厳しい入国審査を受けたことがなかったからかもしれない。











〜〜〜〜そして出国当日〜〜〜〜〜








朝の7時、伊勢志摩サミットのせいで超厳戒態勢の中部国際空港に到着した。なぜよりによってこんな日にフライトを予約してしまったのだろうかと、1ヶ月半前の自分を恨みながら電車を降りる。



空港に入るために身分証を提示しなければならず、ロビー入り口の広場に長蛇の列。ああ…ちゃんと2時間前に来てよかった…



めずらしく余裕を持って行動できた自分を褒めながら、検査を受けてチェックインカンターへ。





わたしが乗るのは中国国際航空。北京で乗り継ぎ、ニューヨークへ向かう。中国国際航空のカウンターは空いていて、比較的すぐに受付までたどり着くことができた。




対応してくれたのはとても感じのいいちゃきちゃきとしたお姉さんだった。アメリカ行きはいろいろと聞かれることが多く、「アメリカでの滞在先はどちらですか〜?」「何日間滞在するんですか〜?」などの質問に答えた。



本当に感じのいい方で話しやすかったので、「わたし入国できるか不安なんですよ〜。片道航空券しか持ってなくて〜」と軽い気持ちで口にすると、意外にもお姉さんは深く考え込み、しばしの沈黙。








「……………………厳しいかもしれないです………………」














ええ?!まじすか?!そんな深刻っすか?!









「わたしたち、帰りの航空券か、もしくは他の国へ飛ぶチケットを持っていらっしゃらない方には、出国を許可できないという規則なんですよ…」






















え!そうなんですか!?

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