top of page

16/6/21

うつだっていいじゃない!【其の十・主夫】

Image by Olia Gozha

【とりあえずやれることは主夫業か?】


一度目の鬱で何かをしようという気力が起きなかった頃は、体を鍛えることに勤しんでいた。


体を鍛えていると頭の中が真っ白になり余計なことを考える必要がない。


心身ともにスッキリしたものだ。



しかし二度目の鬱はどうもそういう気力はわかず、当初は鬱屈とした日々を過ごしていた気がする。


「仕事ができないのならそれなりに何かした方が気が紛れるかな…」


そんなことを考えながらアフィリエイトに手を出してみたり、ヤフオクで家財処分をしてみたりした。



そういったことは未体験だったこともあり、最初のうちは結構楽しいものだと感じていたが、いつしか虚しさみたいなものを覚えていった。


他にやれることがないから虚しくてもやっていくしかない。


このジレンマは何とも形容しがたいものがあった。


ただ、洗濯や掃除という「生活必需品」のような家事仕事は、毎日とは言わないまでも自然とするようになっていた。



「妻が外で働いてくれているのだから、せめて自分は家を守るしかなかろう。少なくとも家の中ならば自分もある程度動けるはず…」


そう。「主夫」になってしまえばいい。


引きこもりでも、ただの引きこもりよりちょっといい肩書じゃないか「主夫」って。


料理だけは昔から全くできないので、それ以外の家事はできる範囲でこなしていく主夫。



うん、悪くない。


自分に「主夫」であるという暗示をかけてしまう。


そんな些細な事でも結構自分が救われてしまうことに気づいたのだった。



PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page